MechaAG
- 今日のAI(2025-04-28)
よくわからないのでメモだけ。
ベクトルベータベース
Pinecone Milvus Chroma Weaviate Qdrant Elasticsearch FAISSOpenAI Embeddings API Sentence Transformers
ai同士が使うベクトルの共通化というか共有というか翻訳?
もともと人間の言語は不完全極まりないし、テキストだけでなく、画像や音声などもベクトル化してるわけで。異なるaiでも意思疎通ができた方がいいだろうけど。
なんか2001年宇宙の旅のHALどころか、モノリスまで作れそうな勢いなんですけど。人類、神になっちゃう?
人間の思考が言語化できなかったのも当然だよな。自然言語の単語数じゃ全然数が足りない。
—
MechaAG 2025/04/28(Mon) 07:42
- 今日のビジネス(2025-04-27)(5)
戸田覚 【資格よりスキル】40年働いてわかった。重要なのはスキルだけだ! - YouTube
これも教えてあげた方がいいかな。マスコミとか世間では「大企業=杓子定規」ってイメージじゃないですか。まあそれも一面の真実ではあるんだけど、別な面もある。
よくひろゆきとかが言ってるよね。企業は融通が利かない。Excelのマクロを自分で作って生産性を上げたら、上司に「勝手なことをするな」「言われたやり方でやれ」と怒られた、みたいな。
確かに一面の真実なんだけどさ、企業には、企業の中にいる人でも、あまり知らない面もあるわけですよ。とかいうとなんか陰謀論っぽいけどさ(苦笑。
—
日本人って「一律」が好きじゃん。みんな平等が大好き。「なんであいつは許されて、俺は許されないんだ」みたいな。だから「表向き」みんな平等にするわけですよ。
じゃあ平等じゃない部分があるのかって?ありますよ。だって1つの企業でもやってる仕事が全然違うし、要求される能力も違うわけで、一律に同じになるわけないじゃないですか。
なので「今後、全社的にこうします」という一方で、「ただし、この部署だけは例外です」となるわけ。でもそれを当該の部署以外には、わざわざ言わないわけですよ。だって皆さん怒るじゃん。同じ会社の社員なのに、案であいつらは特別なんだ、と。
—
だからそういう波風立てることをわざわざ大っぴらに言わないわけですよ。また当該の部門の人も「俺たちは特別だぜ」みたいなことは言わない。だって恨まれるだけじゃん。だから何食わぬ顔で「自分もみんなと同じですよ」みたいに黙ってるわけですよ。
え?例えば?どの部門にも「ちょっと違う」部署はあるけど、わかりやすいので言えば、研究開発部門ですよ。だって新しいことをやるのが仕事だから、企業の他の部署みたいに「これをやっちゃ駄目」「あれをやっちゃ駄目」と制限かけてたら、仕事にならないじゃん。
当然自己責任が求められる。雇用形態からして他の部署と違うケースも少なくない。一定期間ごとに雇用契約を更新する。会社が更新を断れば、それっきりです。その間に企業の利益になるような研究成果を出してください、と。
その代わり細かいことは言いません。自由にやって結構です、と。勤務時間自由です、みたいな。さすがにまったくの自由というわけにはいかないけど(そうするとみんな会社来なくなっちゃうからね)。
—
企業は分業制なので、それぞれやってることが違う。日本企業は杓子定規で、前例主義で、部署間の利害対立があって、根回しが必要で…というのは、それはそれで確かに真実ですよ。そういう面がある。というか量から言えばそういうのが大半だと思う。
でも世の中ってそういうものじゃないですか。世の中の大半は「普通」で「平凡」なわけですよ。「昨日と同じ明日」の繰り返しじゃないですか。
でも「そうじゃない」部分もあるんですよ。でもそうじゃない部分に係る人と、一生関わらない人がいる。別に優越感を自慢するとかじゃなくて、役割上、「そうじゃない」ことをやる部署や人たちもいるわけ。
—
まあただそういうのをあまり「大っぴらに出さない」というのは、日本人の国民性かもしれないね。「みんなと同じ」「和を持って尊し」ですよ。
だってさ、「上司が頭が固くて、何も自由にやらせてもらえない」「そうだよな、俺のところもそうだ」とか、愚痴を言い合ってる場で、「俺の部署は自由だぜ」とか言ったら、和が壊れるじゃないですか。
やっぱみんなに話を合わせないと。「そうだよ、俺のところも同じだよ」と。みんな同じ、みんな平等、それが一番ですよ。
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MechaAG 2025/04/28(Mon) 06:27
- 今日のAI(2025-04-28)
さすらい魂 万博二回目 とりあえず落合館の様子を見る - YouTube
何これ。中国館?なんか感じが並んでるとお経→呪いみたいな連想が。
表面に水が流れてるですかね?わかりにくいけど。
アートがテーマなんですかね。妖怪がテーマじゃなかったっけ?古今東西の妖怪を集めた妖怪大戦争ですよ。
MechaAG 2025/04/28(Mon) 05:25
- 今日のビジネス(2025-04-27)(4)
戸田覚 【資格よりスキル】40年働いてわかった。重要なのはスキルだけだ! - YouTube
冒頭の話。投資にスキルは必須ではない、と。1億円を預ければ3%の金利で何もしなくても毎年300万円ぐらい儲かるから。2chのひろゆきとかも昔言ってたけど、それは間違いなわけですよ。
日本はデフレが長かったから、そう考える人が多いのかもしれないけど、他の先進国って2~3%のインフレが普通。3%のインフレというのは1年後、お金の価値が3%減るってことです。だから3%の金利がついて、プラスマイナスゼロってことです。
この辺、経済の話になっちゃうけどね。
名目金利というのが、銀行預金とかの利子。インフレというのは物価上昇分。実質金利というのは、「実際にどれだけ資産が増えたか」という値。
だから2%のインフレの状態で、金利が1%だと、実際には資産価値が減ってしまう。
—
よく昭和の頃は銀行の金利が高くて、銀行にお金を預けるだけで儲かった、というじゃん。でもそれは実際にあ正しくない。昭和の頃はインフレだったからね。
1970年代の高度経済成長の時期、物価が大きく上昇した。「狂乱物価」とか言われたじゃないですか。
オイルショックもあって、一時的には物価上昇率30%になった。ちょっと前前でアメリカがインフレで大騒ぎしてたけど、それを上回るインフレ率。
上記の青いグラフがインフレ率で、赤いグラフは金利。インフレの時期は金利も上がるわけですよ。だから「昭和の頃は銀行に預けておくと、お金が増えた」というのは事実だけど、その時期は物価上昇も大きくて、実質的にお金は増えてないわけ。
だってさ、いま100円のジュースが、1年後に130円になったとすれば、いまの100円と1年後の130円の価値が同じってことでしょ?銀行に100円を預けておいて、1年後に130円になったとしても(金利30%!)、全然資産は増えてないわけですよ。
—
なので「資産を増やす」には、インフレ率以上に増やさないと意味がないわけ。インフレ率30%の世界なら、金利30%以上儲けないと、儲けたことにならない。
1億円あずけて300万円の利益で満足してるというのは、「儲けた」に入らないわけですよ。
え?でも300万円預金が触れたのは事実だから、生活費を300万円以下に切り詰めれば、働かなくても生活できるじゃないって?だからさ、インフレの世界は、必要な生活費が徐々に増えていくってことですよ。もし30%のインフレが続くなら、今年300万円で済んだ生活費が、1年後には、1.3倍だから、390万円必要になるわけじゃん?
でも1億円はそのままだから、来年の利息も300万円のままなわけですよ。生活できないでしょ?もっと生活水準を下げないと。2年後にはさらに下げないと。
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デフレが長かったからね。30年間ぐらい。1世代分だよね。だからインフレを知らない世代も多い。「戦争を知らない子供たち」ならぬ「インフレを知らない子供たち」(笑。
【1970年・歌詞付き】★ジローズ~「戦争を知らない子どもたち」……1970年当時の風景映像がバックに流れています★「19XX年SPECIAL 1985〜70年総集編」より★ - YouTube
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戸田覚は40年間一生懸命頭を使って働いてきた。それはわかるよ。でもサラリーマンだって同じなわけですよ。どうも戸田覚はサラリーマンは頭を使わなくてもいいんだと思ってるようだけどね(苦笑。世の中楽な仕事なんてないですよ。
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金利について、もう少し難しい話をすると、「政策金利」というのがある。日本は昔は「公定歩合」と言った。中央銀行(日本なら日銀、アメリカならFRB)が決める金利のこと。
民間銀行の預金とかにつく金利は原則として政策金利以上になる。つまり民間銀行の金利の「下限」を決めるのが、中央銀行がコントロールしている政策金利。
政策金利というのは別に日銀とかFRBが儲けるために設定してるわけじゃなくて(そもそも日銀やFRBは儲ける必要がない。自分でお金を刷ってるわけだからね)、インフレ率を調整するためなんですよ。
上記のグラフでインフレ率が高いときは政策金利を上げて、インフレ率が下がると政策金利も下げてるでしょ。こうやって調整してるわけ。
MechaAG 2025/04/28(Mon) 03:35
- 今日のビジネス(2025-04-27)(3)
戸田覚 【資格よりスキル】40年働いてわかった。重要なのはスキルだけだ! - YouTube
ああ、そいうか、そういうことか。最近この人はセミナーを始めたみたいだから、企業のサラリーマンもそういうセミナーを受けて勉強しましょうってことなのか。
この人はサラリーマン経験がないから、企業のことがわからないだろうね。この人は40年間自己流で試行錯誤しながらやってきたのだろう。んでせっかく自分が得たノウハウを誰かに伝授したい、と。
気持ちはわかるんだけどさ、逆にいま戸田覚が20代の若者だったら、素直に40歳年上のオッサンの有難いアドバイスを受ける?(笑。そういうのが嫌だから自営業を始めたわけでしょ。
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逆に素直に年上のアドバイスを受けるタイプはサラリーマンをやってるわけですよ。戸田覚は知らないだろうけど、日本企業は先輩が後輩を育て、上司が部下を育てる。
戸田覚が自分が得たノウハウを後進に伝えたいように、企業の先輩や上司も自分の得たノウハウを後輩や部下に伝えるわけですよ。しかしアメリカ企業はそうではない。良くも悪くも「自分で何とかしろ」と。
アメリカ企業の場合、転職や解雇が普通だから、後輩や部下を育てても、ライバル企業に転職されちゃうからね。よく日本企業の年功序列・終身雇用が批判されるけど、良い点もあるわけですよ。
—
でも戸田覚はそういうサラリーマンの実態を知らず、なんかここにきて中国企業とかに吹き込まれたんじゃないですかwww。いや、知らないけどさ。アメリカ企業も中国企業もこうやってる。日本企業だけ異端だ、と。
日本方式(企業内で教育)とアメリカ方式(自分で勉強)のどちらがいいかという問題ではなく、一長一短なわけですよ。よく評論家の人はアメリカは転職が活発だ、日本も見習うべきだという。
でも転職が活発なのは頻繁に解雇されるからなわけで、アメリカを見習うなら日本もアメリカみたいに頻繁に解雇する形にしないとならない。都合のいいところだけを真似するのは不可能。
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なんでもそう。あちら立てればこちらが立たず。両立できないものをそれぞれの方法でバランスをとってる。ガジェットだってそうでしょ。バッテリー駆動時間を伸ばそうと大容量のバッテリーを搭載すれば本体の重量が重くなってしまう。
ガジェットレポートをする人は、もっと努力白!と言ってるだけでいいけどさ。
世の中には一見もっともらしい、役に立ちそうな情報を、教えてくれる親切な連中がいるわけですよ。でも本当に親切なのか?を疑わないと駄目です。
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戸田覚は自営業で、ある意味一国一城の主。でも大企業から見れば下請け会社なわけですよ。下請け会社とはいえ、仕事のパートナーだから、それなりに便宜は測るしアドバイスもする。逆に彼らから学ぶ部分もある。
俺も若い頃いろいろ教えてもらいました。立場上こっちが発注側だから「こうしてください、ああしてください」という。でも相手は俺より20歳とか30歳とか年上で人生経験も長い。怒られたり助けて貰ったり、世間知らずの俺を育ててくれた。
ただ一方で、どうしても企業から見れば、相手は「社外の人」。最終的には自己責任だよね、と。そりゃそうだよね。彼らの判断の方が正しい場合もあるし、そうでない場合もある。それ以上は口を出せない。依頼した仕事をきちんとやってくれれば、内政干渉しません、と。
—
でも企業内の社員は別。面倒を見なければならない。新入社員とか右も左もわからない人を、まずこうやるんだ、次にこうしろ、と手取り足取り。そしてある程度の段階になったら今度は突き放す。自分で考え判断しろ、と。もちろん結果が悪ければ「なんで相談しなかったんだ」と怒る(笑。これ一見理不尽なようだけど、教育の本質なわけですよ。
また、そもそも大半の人間は優秀ではない。サラリーマンも大半のサラリーマンは優秀ではない。優秀さというのは相対的なものだからね。
身長と同じですよ。背が高い人もいれば低い人もいる。一番多いのは平均付近の背の高さ。でも「平均=凡人」ってことで、競争社会では「平均」って「優秀ではない」ってことなわけで(苦笑。
—
だから「大半のサラリーマンが優秀ではない」というのは当たり前なわけですよ。そういう定義なんだもん。
一方、自営業の場合、皆さん優秀ですよ。というのも自営業の場合、優秀じゃないと生き残れないから、優秀でない人たちは淘汰されてしまう。廃業、露頭に迷うか、企業に就職してサラリーマンをやる。
別にサラリーマンが努力をしてないわけではないわけで。サラリーマンのうちの優秀な人が出世でき、課長とか部長になれる。だから自営業の人と比較するなら、企業の平社員とではなく、課長や部長と比較しないと。
—
じゃあ自営業と大企業の管理職のどっちが大変か?それぞれ大変だと思う。自営業の人が大変なのは論を待たないから説明を端折るけど、大企業の中間管理職の大変さを説明するね。
自営業は良くも悪くも自分(社長)の能力が頼りじゃん。しかし企業の場合、上述の通り、平社員(部下や後輩)を育て、仕事をさせないとならない。これにかなりの時間とエネルギーを使ってるわけ。
だって企業の平社員が自営業の社長並みに優秀なら、独立するか、企業の中なら課長や部長になれるわけで。そうでない人達に適切に指示やアドバイスをして働いて貰う。
—
え?でも「上司は全然、教えてくれない。さっさと仕事しろと怒鳴るだけだ」って?みんなそういいますよ。俺も若い頃はそう思ってたし(苦笑。
でも部下からはそう見えるけど、上司って部下にはわからないところで相当あれこれやってるわけですよ。
極端な話、戸田覚が「宇宙ロケットを開発しろ」と言われても、どこから手を付けていいかわからないでしょ。もちろん俺だってわからない。でもそういうことを誰かがやってるから、実際にロケットが飛んでるわけじゃないですか。
そしてそれをやってる人たちも最初からできたわけではなく、組織の中で上司や先輩から指導されたり、自分で試行錯誤して、いろいろ経験を積んで、できるようになったわけですよ。
企業というのは人材のエコシステム(生態系)なわけ。自営業の人たちがそういうのを理解できないのは仕方ない。だってそういうのが嫌だから自営業をやってるわけでしょ。
—
学校だとさ、偏差値で言えば
65以上 勉強ができる優等生
中間 まあまあ普通
35以下 進学できないレベルこんな感じじゃん。これをサラリーマンに当てはめると
65以上 優秀な社員
中間 優秀でない社員
35以下 就職できないこんな感じなわけですよ。だから大半の社員は「優秀でない社員」なわけで、これは定義上、しょうがないこと。別に「努力してない」わけではなくて「普通の努力してる」と「優秀じゃない社員」になるってことです。
普通=凡人=優秀でない
どうもこれがわかってない人が多い。なので「努力すれば優秀になれる」「優秀でないのは努力してないからだ」と思ってしまう。「優秀になる」には、
人並外れた努力
才能のどちらかあるいは両方が必要。
—
優秀か優秀でないかは、相対的なものだから、みんなが努力すれば、全体的にはレベルが上がるけど、その中で、やっぱ「優秀な人」と「優秀でない人」が生じるわけですよ。
「常に平均点以下の人がいる」のと同じです。だって平均点って「真ん中」だから、当然だよね。だから「優秀でない人がいる」というのは「努力してない」わけではない。しいて言えば「普通以上には努力していない」人かな。
—
なので「駄目社員がいる」「優秀でない社員がいる」というのは、当たり前のことなわけですよ。「平均」を基準にするのだから。
それをあたかも「努力してない怠慢な人間」「企業はそれを放置している」みたいなのは、的外れな認識です。運動会の徒競走で「なぜビリの人がいるんだ」と怒るようなもの。ビリをなくすには、みんなで手をつないでゴールするしかない(苦笑。
MechaAG 2025/04/28(Mon) 01:29
- 今日のAI(2025-04-28)
注目AIニュース20選~AI2027の警鐘するリスク、GPT画像API、Gamma2.0、Firefly Image4、Any-Agent、OpenAI Japan1周年など - YouTube
ハローワークでai。う~む、なんかロボットが窓口で人間の相談に乗ってるイメージが浮かんでしまった。aiに描いてもらったw。
そのうち、snsで画像生成がデフォルトになって、文章に応じた画像を自動的につけてくれるようになるんですかね。
人間をもっと貧乏で切羽詰まった感じにして、と。
—
aiが目標達成のために、悪意なく嘘をつく可能性。キュゥべえをイメージするとわかりやすいのではないか。
—
aiが人類の脅威になるってのは、まあ1980年代に第三次世界大戦の脅威が流行ったし、それよりまえは人口爆発による食糧危機とか流行った。人間は何か心配しない時が済まないんだよね。オゾン層とか地球温暖化も。そういえばコロナはもう飽きちゃったんですかね。もっとすごいウイルスが登場するとか心配しなくていいですかね。
aiが考えてることが理解できないと心配って、人間同士も理解できないと思うけど心配じゃないですかね。歴史を振り返れば、人間も人間にかなり酷いことしてきたと思うけど。
人間を真似させてる以上は、aiが本当に何を考えてるか理解するのは無理だと思うけどね。というかそれを分析するのに、同じ規模のaiが必要なような。でもそっちのaiが信用できるかってのもあるし。
時間をかければaiの思考を人間は理解できると思うけど、暗号解読と同じで、理解した時にはもう遅いというか。逆に人間が理解できる速度でしかaiを動かさないなら、aiの意味がないんじゃ。
大丈夫ですよ。地球人類が滅びても、他の星の人類なら、回避できるかもしれない。それに期待しましょう。
MechaAG 2025/04/27(Sun) 16:29
- 今日のビジネス(2025-04-27)(2)
戸田覚 【資格よりスキル】40年働いてわかった。重要なのはスキルだけだ! - YouTube
この人の社会批判動画が何でイマイチかわかりましたよ。ガジェット批評と同じ感覚で、社会批評をしてるからだ。ガジェットなら使ってみて「ここは使いやすい!ここは使いにくい!」と言ってればいいけどさ、社会批判はそういう表面的なことは意味ないわけですよ。
意味ないというかその程度のことは誰でもいえる。正しいか間違ってるかは別として誰でも言えるので、価値がない。
—
どっちのスタンスで語るかだと思うんだよね。ガジェットの批評は、よいガジェットを作るのはメーカーであって視聴者じゃないわけじゃん。だから「メーカーさん、もっと頑張って」でいいと思うだけど、社会批判の場合はいわば視聴者がガジェットのメーカーみたいなもの、つまり当事者なんだよね。
日本のサラリーマンはもっと努力しないと駄目だ」というのは、「視聴者の皆さん、あなたは努力が足りませんよ」と言ってるのと同じなわけで、視聴者に喧嘩を売ってる。
よほど有益なアドバイスならいいけど、そんなものはないし。だって世の中にはたくさん社会学者とかいるわけじゃん。そういう人たちを差し置いて自分がすごい方法を見つけられたって、考えにくいでしょ。
—
だから「社会全体をよくする」方法を語るか、「他の人を出し抜いて、あなただけが成功する」方法を語るか。この人はこの動画で、ai時代は、aiができないことができるようになるしかない、って言ってるわけじゃん。
まあそうなんだけど、そんなの誰でもわかるわけじゃんwww。なので「こうすればaiにできないことができるようになって大成功する」を語るか、あるいは「こうすれば大成功はしなくても、平均的な人生を送れる」を語るか。
この動画でこの人がいってる「こうすればaiにできないことができるようになる」というのは、別に何も目新しいことじゃなくて、昭和の頃から言われてるようなことなわけですよ。人間のライバルを蹴落として生き残るためには?みたいなのと同じ。ライバルがaiになっただけで。
—
でも他人を蹴落として成功できる人は当然だけど少数で、大半の人間は蹴落とされる側なわけですよ。これはライバルがaiになっても同じ。aiに勝てる人間もいるけど、大半の人間はaiに勝てない。
でもだからといって大半の人間が仕事もなく、飢えて死ぬような世界になるとは思えない。そうでしょ?だって大変の人間が商品を買うからメーカーは成り立ってるわけで、大半の人間がいなくなってしまったら、人間社会が成り立たない。
となれば何らかの形で社会が維持されると考えるべきでしょ。aiに勝てない人間でも生きていける社会になるはず。じゃあそれはどんな社会だろう?と考えてみるのは面白いと思うよ。
—
ただそもそもaiの発達が未知数で予想できない。もし10年後のaiはこうなるから、それに備えて人間はこうしておくべきだ、と語ったとしても、その予測は外れる。絶対に。aiを過小評価したり、過大評価したり。
まあ外れることを前提に、それでも予測するのもそれはそれで楽しいけどね。
aiの導入でいろいろな産業の生産性が上がるのは確実だけど、生産性が上がる→社員を減らすとなるか、同じ社員数でもっとたくさん生産するか、という方向になるかは、産業によって違うと思う。
昔は高価だったものが、aiの導入で安価になり、その分たくさんの人が買うとかね。それまで限られた人しか買えなかったものが、多くの人が買えるようになるとか。だから時間をかけてそういう産業に労働者はシフトしていくはず。
—
たとえば生成aiでアニメが個人で作れるようになれば、これまでのアニメ監督はライバルが増えて報酬が下がるかもしれないけど、これまで末端のアニメーターだった人間もアニメ監督になれると考えれば、報酬が上がるわけじゃん。
ある意味人間の格差が縮まるかもしれない。別に大傑作じゃなくても、ほどほど面白いアニメなら見るって人は多いだろうからね。
まあこうやっていろいろ考えるのは楽しいけど、「当たらない」。みんなね。
—
そもそも「aiにかこつけて危機感を煽る」って、今の時期はライバルが多すぎですよwww。そういうyoutuber腐るほどいるじゃんwww。そんなレッドオーシャンに参入するとは。
MechaAG 2025/04/27(Sun) 15:26
- 今日のビジネス(2025-04-27)
戸田覚 【資格よりスキル】40年働いてわかった。重要なのはスキルだけだ! - YouTube
この人はサラリーマン経験がないので、全部想像で語ってるんだろうな。「想像の理想のサラリーマン」「想像の現実のサラリーマン」だからわけのわからない話になってるwww。
たぶんこの人のサラリーマンのイメージは、小学生が計算ドリルをやってるようなのなんだと思う。そして管理職は小学生に計算ドリルをやらせてる先生。
それだとこういう話になるかな、と。
—
書類仕事を馬鹿にしてるけど、書類仕事って計算ドリルじゃないわけですよ。頭使うわけですよ。書類仕事というのは、文字を描くのが仕事なのではなくて、考えるのが仕事で、考えた内容を書類に書いてるだけで。
ああ、そうかこの人にとっての書類って、例えば税金とかそういうイメージなんじゃない?それだと考えなくても書けるよね。
—
「勉強して」「スキルを身につけましょう」と連呼してるけど、「どういうスキル」を「どのように勉強して身に着けるか」を語らなきゃ意味ないじゃないですか。
この人は、自己流で頑張ってきた人のパターンだと思うんだよね。どうすれば部下や後輩を育てられるか?を考えたことがないんだと思う。考えたことがあるなら、こういういい方にならないわけですよ。
俺もプログラミングを自己流で身に着けてきたから、後輩の指導に最初苦労しましたよ。どう指導すればいいかわからなかった。
—
「スキル」がそもそも「仕事の能力」なんだから、仕事のためには「仕事の能力」が大事だって、トートロジー(同語反復)だと思うんだけどね。「犯罪は悪いことです」みたいな。まあこの人の中では、何か特定の能力という位置づけなんだろうけど、どういう特定の能力なのか語ってくれないことには。
あるいは以前メディアで「日本のサラリーマンは勉強していない」みたいなことが話題になったから、それを真に受けてるのかな。日本の場合、社内で上司や先輩が部下や後輩を教育する文化なんだよね。一方アメリカとかはそれをしない。なので社外で講習を受けたりするしかない。そういう表面的な部分だけ比較しても、正しい比較分析にはならないわけですよ。
—
この人も「とにかく頑張ってスキルを身に着けろ」としか言ってないじゃないですか(苦笑。学校に置き換えれば、「とにかく頑張って勉強して、成績を上げろ」と言ってるだけで、それじゃ指導になってないわけですよ。
この人には、サラリーマンがよほど、勉強もせず適当に仕事をしてるように見えるみたいだけど、真実が見えていないのか、あるいは本当にこの人がこれまであってきたサラリーマンがそういうサラリーマンなのか…。
あのですね、よくこういうことをおっしゃる人がいる。仕事で大企業の担当者に会ったら、無能な人間だった。大企業って実は無能な人間ばかりなんだ、と。
—
大企業の社員にもピンからキリまでいるし、1人の人間がいろいろな仕事を掛け持ちしてるので、その担当者の「全力」を1つの仕事にそそぐことはできない。配分しないと。当然重要な仕事は配分が大きくなる。重要でない仕事は優先度が低くなる。
だから言いにくいことだけど、大企業側の担当者から見ると、その仕事は重要度が低いので、おざなりな対応をされたってことですよ。
大企業の優秀な社員に、全力で対応してもらいたいなら、やっぱ自分がそれだけ重要な存在にならないと。これが現実です。
—
想像するにこの人が念頭に置いてるのは出版業界なんじゃないかな。大変みたいだから。この人はこの動画で「量で勝負の仕事は駄目になる」と言ってるよね。直接は言ってないかもしれないけど、意味的には。
少なくとも俺はこれまでそういう仕事はしてこなかった。若い頃もね。むしろそういう仕事をしてきたのは、ライターの仕事をしてた頃のこの人自身なんじゃ。
ライターだと、とりあえず文字数を埋めましたという仕事でも、まあ何とかなるじゃないですか。でのプログラムってそれじゃ正常に動かないから、駄目なんですよ。いくら一生懸命プログラムを書いても、正常に動かないとゴミです。お金を貰えません。
—
まあ俺も他人の仕事を悪く言いたくないけど、なんかこの人はあまりにサラリーマンの仕事を舐めてるみたいだから、あえて言わせてもらいました。
そういういい方されて「馬鹿にするな!ライターの仕事はそんな甘いものじゃなない!」と思ったなら、それがこの人の動画を見た時のサラリーマンの気持ちと同じです。
MechaAG 2025/04/27(Sun) 10:14
- 今日のAI(2025-04-27)
aiにもし今の時点でai開発に適したプログラミング言語を設計するなら、どういうものが考えられるか?と聞いてみた。
いろいろ列挙してくれたのだが、その中にjuliaって言語が出てきた。
Juliaという速くて書きやすい言語をちょっとだけ覗いてみたんだが、なにやらワクワクするものがあったので報告しようと思う #Julia - Qiita
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またPyTouchとかのライブラリが提供してる自動微分機能を言語としてサポート、と。???よくわからないけど、言語としてサポートすれば、静的な最適化やエラーチェックができる可能性とかあるんですかね。この項は使われてないから計算しなくていいや、みたいな。
んでai先生に聞いてみたところ。
自動微分の例: 自動微分の過程では、多くの中間的な計算結果(勾配)が生成されます。最終的に必要な勾配を得るために不要な中間計算パスが存在する場合、言語レベルのコンパイラがそれを検出し、計算を省略することで大幅なパフォーマンス向上が期待できます。ライブラリレベルでは、計算グラフの構築方法によってはこのような最適化が難しい場合があります。
メモリ割り当ての最適化: テンソルなど大きなデータ構造のライフサイクルをコンパイラが正確に把握し、不要なメモリ確保やコピーを削減できます。
微分可能性のチェック: 言語レベルで自動微分がサポートされていれば、微分不可能な関数に対して微分操作を行おうとした場合に、コンパイル時に警告やエラーを出すことが可能になるかもしれません。
ふむふむ。
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ちなみに俺は自動微分というのがわからないのだが、
やっぱわからんwww。きっと自動的に微分するんだなwww。
—
あとpythonのGILがどうとか。
MechaAG 2025/04/27(Sun) 03:36
- 今日の茂木健一郎(2025-04-27)
自由意志 茂木健一郎/その決断は本当に自分の意思か/AIの時代により重要な意識の問い/人はいかに選択し、意思決定しているのかを問う - YouTube
茂木健一郎は意識の専門家を名乗ってるわりには、いろいろ「わかってない」感じなんだよね。「整理できてない」が正確かな。茂木健一郎ってすべてが「ごちゃ」っとしたイメージで、「似たもの」を「区別」できていない。そもそも区別する必要を感じてないのかもしれないけどね。でもそれは研究者として致命的な弱点。
茂木健一郎が言う「意識」とか「意志」って、要は頭の中で言語で考えてる部分だよね。「今日の昼めしはラーメンにしようかな~」みたいに考えてる思考。
—
でも茂木健一郎も知っての通り「無意識」もあるわけじゃないですか。でも茂木健一郎は「無意識」の部分を「自由意志」に含めてない感じだよね。だからaiに関しても、aiは意識を持たない、とか言う。
茂木健一郎流に表現するなら、aiは意識で思考してるのではなく、人間でいう無意識で思考してるのだ、と茂木健一郎は言ってるのだと思う。
でも茂木健一郎自身はそうは言わないじゃないですか。それは茂木健一郎の中で、「意識」「無意識」「意思決定」「自由意志」これらが整理できてないから。
—
「意思決定」という点に着目して考える。無意識による意思決定も、意思決定なわけですよ。「とっさに飛んできたボールを避けた」みたいなのも、脳が「避ける」という意思決定をしている。
また「意思決定」と「自由意志」も、茂木健一郎は整理できていない。たとえば「2つのスイッチが同時に押された場合に電灯を点ける」というのは、原始的な意思決定じゃん。
え?こんなの意思決定とは呼べない?でも「喉が渇いたから水を飲む」というのは、意思決定じゃん?「いやいや、喉が渇いても我慢する」という選択もあるんだから、それだけじゃ意思決定とは言えない?
だからそれは条件が複雑になっただけですよ。「喉が渇いた」と「我慢できない」と2つのスイッチが押されると「水を飲む」という行動になる。
そうやって「この行動をする条件は、これとこれ」と分解していくと、人間の行動って機械と同じになる。すごく複雑なスイッチの塊でしかない。
これを自由意志と呼ぶかはともかく、「意思決定」ではあるよね?なので「自由意志」と「意思決定」は区別しましょうということ。
—
じゃあ「自由意志」の問題。これも2つの問題に分かれる。そもそも未来は決定されているのか。ビリヤードの玉の動きのように、古典力学ですべて記述できるのか?
これはラプラスの悪魔、量子論の登場で、物理学者の予想を裏切って、どうやら未来は決定されていないというのが、現在の主流になった。
とはいえそれと人間の「自由意志」の話は次元が違うわけで、物理学的な決定論の話と、人間の思考の研究は、結びつけても意味がない。まあペンローズは結び付けたかったらしいけどね。
仮に未来が決まっているとしてもラプラスの悪魔みたに、神様に匹敵する特殊な能力を持ってないと、決定された未来を予測できないわけで、人間にとっては神様がいてもいなくても、ラプラスの悪魔がいてもいなくても、関係ない。神様やラプラスの悪魔とコミュニケーションできるなら別だけどね。
—
未来を予測できるか否か、すなわち未来が決定論的か否か、といわゆる「自由意志」の問題は切り離して考えないと駄目なわけですよ。例えばサイコロの目が予測できないとして、じゃあサイコロが自由意志を持ってるのか?となると、ある意味自由意志を持ってると言えなくもないけど、茂木健一郎が考える「人間の自由意志」とはかけ離れたものじゃん。
サイコロの次の目が何になるかは、サイコロを投げた時の微妙な力加減や、テーブルの状況など、無数の要素が複雑に絡み合うので、予測が困難。じゃあ上記で述べた「スイッチの塊」はどうか。スイッチの数が多すぎて、予測が困難というのと、ある面、同じだよね。あくまである面だけど。
んでスイッチの塊というのは、要はコンピュータなわけですよ。スイッチが2個なら予測が簡単だけど、100個とか1億個になると、複雑すぎて、簡単には予測できない。
—
茂木健一郎が「次に何を考えるか?」は茂木健一郎自身にも予測できないよね。それは複雑すぎるからなわけですよ。つまり自由意志というのは、有るか無いか、1か0かではなく、程度の問題。サイコロに自由意志がないと人間が感じるのは、サイコロが単純すぎるから。人間には自由意志があると感じるのは、複雑だからです。
でも人間はウイルスとか微生物は、自由意志があるようには感じない。それは人間から見て、それらがサイコロと同じように単純だから。犬や猫はウイルスよりは自由意志を持ってるように感じるのは、「人間に近い」から。
じゃあもっと賢い存在、神様とか、2001年宇宙の旅に出てくるモノリスを作った存在から見れば、人間も犬や猫程度でしかないかもしれない。もっと言えば、ウイルスやサイコロと同じかもしれない。
—
つまり「自由意志」というのは、相対的な複雑さなわけですよ。自分と対象の複雑さの差が大きいほど、自由意志を持たないように見える。
自由意志を持ってるように感じるケース
人間から見た犬や猫
神様から見た人間自由意志を持ってないように感じるケース
人間から見たウイルス
もっとすごい神様から見た人間自分に近い複雑さを持ってるほど、自由意志を持ってるように感じる。
—
話を戻すと「意思決定」と「自由意志」は区別すべき。サイコロやコンピュータの「意思決定」はする。でも「自由意志」は持っていない(ように人間には見える)。
なので茂木健一郎はいま自分が「意思決定」の話をしたいのか「自由意志」の話をしたいのか、整理して考えないと駄目なわけですよ。
まあコンピュータも意思決定をしてるけどね。でもそれが「自由意志」なのかは、イコールじゃないわけですよ。そもそも「自由意志」というのは「人間の感じ方」だからね。「これは自由意志っぽい」とか、「これは機械的な決定に過ぎない」とか。
いや、自由意志は関係ないですよ。意思決定によって刑事責任が問われる。茂木健一郎は「自由意志」と「意思決定」をごっちゃにしている。
—
現代もそうだが、過去も「自由意志」というのは、上手く定義できていない。なので過去のいろいろな人が、いろいろな定義や意味で「自由意志」について語っているのであって、それがすべて正しいとか、矛盾のないものというわけではない。
まあイメージとして、「自由意志」は外界の条件に左右されないが、実際の意思決定は、自由意志が様々な外界の条件を加味したうえで、行うという感じに違いと思う。
しかしそもそもそれは思考のための「架空の概念」であって、思考実験に過ぎない。「摩擦のない床」とか、「無限に続く直線」、「光速で飛ぶロケット」と同じ、人間の想像の産物。想像の産物だから、どんな想像をしてもいいわけですよ。
—
なぜ神様は悪いことができるこの世界を作ったのか?と。そういう世界を作りたかったからじゃないですかwww。人間が作ったオンラインゲームの世界も、バトルばっかやってる世界じゃないですか。
そもそもなんで「神様は悪いことが嫌い」だと思うんですかね。それは人間が「神様はきっとこういう人だ」と勝手に想像してるだけで、本当の神様は人間の想像と違うかもしれないじゃないですか。
え?でも神様はお告げとかで「悪いことをするな」と言ってる?いや、だから、神様が嘘をつかないと誰が決めたんですかwww。矛盾したことを人間に行って、人間が右往左往するのを、神様は楽しんでるかもしれないじゃないですか。
え?神様がそんなことするわけない?なんでさ?神様がそう言ったから?それは「私は嘘をつかない」というのと同じで、それ自体が嘘かもしれないじゃんwww。
—
なんで「機械」は自由じゃないと思うですかね?「サイコロは自由じゃない」と感じるのと同じで、それは人間の感じ方の問題ですよ。ある人から見れば「サイコロって自由だな」と思うし、別な人からは「サイコロ何って不自由な存在だ」と思うわけで。
そもそもなんで茂木健一郎は哲学にしろ、科学にしろ、時代が全然違うものを同一次元でかたるんですかね。聖アウグスティヌスは4世紀ぐらいの人だよね。
科学の世界なら四元素説と現代の素粒子理論を同一次元では語らないじゃないですか。
—
茂木健一郎はさ、「同じ言葉」を時代や文脈を無視して、同じ意味でしかとらえないんだよね。4世紀の言葉も18世紀の言葉も、同じ言葉なら同じ概念を表すはず、と。法律用語でも物理学用語でも、同じ単語は同じ概念のはずだ、と。
そこからして間違ってるわけですよ。「北」という文字はもともとは「背を向ける」という意味だった。2人の人間が背を向けているという象形文字。現在は方角を表すよね。
このように時代によって言葉の意味は変わっていくわけで。茂木健一郎は「文脈によって言葉の意味を推測する」という小学生レベルの基本が習得できていない。アルファベットが読めないのに、英文学の研究をするようなものです。なんで1000年前や2000年前の言葉が今と同じ意味だと思うわけ?
—
茂木健一郎は昔の人が考えた世界、カメの背中で象が支えてるようなのを馬鹿にするのに、なんで昔の人が考えた自由意志は馬鹿にしないの?www。
昔の人が考えた「世界」が間違ってたなら、昔の人が考えた「自由意志」も間違ってたかもしれないじゃん?
茂木健一郎が毎日「意思決定」をしてるのは客観的事実としても、それが自由意志によるものなのか?は、別途証明する必要があるし、証明できていない。
毎日太陽が東から昇るように見えるのは事実でも、太陽が動いているのか、地球が動いてるのかは、それだけではわからないってのと同じです。
—
地動説が正しいとしても、地表にいる人間から天体がどう見えるか?は地動説じゃ複雑すぎて不便なわけですよ。だから天動説の方がわかりやすい。
人間が自由意志があるかないかも同じで、「ある」と考えた方がわかりやすいから、そう考えてるだけで。天動説で何も問題なかったように、「自由意志もある」と考えて何の問題もないから、みんなそう考えてるだけです。
逆に日常生活では天動説でもいいけど、本当はどうなの?と考えたい人は、複雑でわかりにくいけど、地動説を考えるわけですよ。
天動説の方が理解しやすいでしょ。同様に「人間は自由意志がある」と考えた方がいろいろ理解しやすいってだけの話。
—
人間が何か意思決定する時、この制約条件がなければ、「別な選択ができるのに」と考えるじゃないですか。旅行の計画なら「予算がもっとたくさんあったら」とか。
そういう「都合の悪い」制約条件が、仮にないとしたら?という架空の世界を想定するために人間が作り出したのが「自由意志」なわけですよ。人間が作り出した幻です。実在するのは「意思決定」であって「自由意志」ではない。
MechaAG 2025/04/27(Sun) 01:56
- アベノミクス前後(6)
2019-07-15 消費税は毎年がリーマンショック!(キリ
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1150471810338549760
毎年がリーマン・ショック。それが消費税です。消費税は廃止にして、セルフ・リーマン・ショックを終わらせましょう。なんだかなぁ。この人が自分で書いたグラフをみればわかるように、2014年の消費支出(棒グラフの方)そのものは、たいして落ち込んでないわけですよ。ただ前年の2013年は駆け込み需要で支出が伸びたので、それを基準に前年比を計算すれば、当然マイナスになる。
これに限らず「成長率」というのは俺はあまり使いたくないんだよね。俺がこれまで示したいろいろなデータでも、なるべく成長率とかは使ってないはず。わかりにくいし誤解を招きがちだから。短期的な変動でグラフが大きく上下して全体的な傾向を読み取りにくい。
—
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1145441427200987136
少しご報告が遅くなりましたが、6月28日発売の週刊金曜日にて、消費税減税に関するインタビューを受けさせて頂きました。決して国の借金ではない、国債発行で消費税は廃止にすることが出来ます。まあ今はデフレだから、国債を大量に発行し、それを日銀に買わせることで、打ち出の小槌みたいな芸当ができるよ。でもそれをやりまくるとインフレになるわけですよ。だったただでお金をじゃんじゃん刷ってるわけで、お金の価値下がる。
そうなったときにどうするか?いきなり大増税したらとんでもなく国民生活に打撃を与えてしまう。そこが問題なわけですよ。今はデフレだから一生懸命インフレにするためにお金を刷っている。それは正しいんだけど、デフレが終わったインフレになった時にどうするの?と。
とはいえデフレの時にわざわざ財政健全化をするのはバカですな。だから直近の話であれば、俺も消費税増税は反対だけどね。しかし未来永劫、財政赤字を全部国債を日銀に買わせてたら、時期はともかく最終的にはハイパーインフレになる。その辺のさじ加減が難しいね、ということ。
—
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1150434270101426177
リーマンショックは入れろとの声に応えて、G7諸外国並に経済成長した場合の日本のGDPを示してみました。ドイツ・アメリカ・G6平均の20年間の名目経済成長率を1997年の日本のGDPである533兆円を基準として合わせてみました。ドイツ並でも853兆、G6平均で997兆、アメリカ並で1154兆円になっていました。何のグラフ化と思ったら、他の国のGDP成長率と同じに日本が成長してたら?というグラフなの?そういうのを絵に描いた餅というんじゃ。
https://twitter.com/YyGbBHki2yq8B0x/status/1150426199799107590
外的要因による消費の低迷は一時的だが、増税による落ち込みはずっと続く。 それを30年の社会実験を経て成功を収めたのが日本とかいう研究所です。これもねぇ。「実質」というのがミソでデフレのために消費支出が上がってるように見えるけど、実際の金額(「名目」)はほとんど上がってないわけ。下記のグラフの通り。
まあ「名目」と「実質」とどっちが正しいか?と言っても不毛で、ようはデフレなのが問題なわけ。安倍政権になってデフレが改善したので、両方のグラフは一致し始めたでしょ。
https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1150429245052608513
民主党政権並に国債を発行して、消費税を3%まで戻すことに、何故、野党サイドの政治家や学者は反対するのでしょうか。日本国民が、今よりも5%多く個人消費を出来るようになるのが嫌なのでしょうか。少なくとも、このデータで、3%までの減税には、ご納得頂けるはずです。おお、安倍政権の実績を評価してくれてる!まあ直近で見れば減ってるけど、もっと長いスパンで見るとそう楽観的でもないんですけどね…。まあこれをどうみるかだよねぇ。難しい話。
201906_kanryaku.pdf (リンク切れ)
国債発行額が減ってるのはアベノミクスで景気回復したのぜ税収が増えたためなわけで、それは結構なことなんだけど、好景気は永遠には続かないわけですよ。不況になったら税収も減り、そうなると国債を増やすか、増税しなければならない。不況に時に増税したらもっと不況になるじゃん?
だから景気がいい時に合わせて国債を調子に乗って発行しまくってると、不況になった時困るよ、と。かといって不況になったからといって様々な政府の支出、子供手当とか社会保障への補助とかを減らすわけにはいかないじゃん?
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https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1150105383236599808
政府の赤字は、国民の黒字。これは揺るがぬ事実ですので、政府赤字国債ではなく、「国民黒字国債」と呼ぶようにしています。「国民黒字国債」ならば、皆さん発行して欲しいと思うことでしょう。国債の買い手が問題で、国債を民間が買うか、日銀が買うか、の違いから目をそらしてるよね。これが天と地ほど違うわけですよ。
まず民間が買った場合。これはこの人の言う通り、国債は国民の資産だから、問題ない。でもさ、考えればわかると思うけど、民間が国債を買うということは、本来ほかのことに使われるはずだったお金が、国債を買うことに使われるわけだよ?
—
んでこれが失われた20年の原因でもある。国民が銀行に貯金をし、銀行はその金で国債を買う。つまり国民が国に金を貸し付けてるのと同じ。その結果、それ以外に使われる金が減ってしまったわけですよ。それが消費低迷の正体。
だからアベノミクスで国債を日銀が買ってしまうことにした。民間には買わせない。となると国債を買う以外にお金の使い道を考えなければならないじゃん?物を買ったり、土地を買ったり、株を買ったり。それによって経済が活性化したわけ。
だからこの人がいうように政府が大量に国債を発行し、それを民間が買うと、それ以外に使われるお金がどんどん減っていき、景気は低迷する。
—
じゃあアベノミクスのように、日銀が買い続ければいいか?この場合、国債は国民の財産じゃない。日銀の財産。でも日銀が財産を持っても何の意味もない。そもそも日銀はお金を自由に発行できるんだからね。日銀にとってお金はただの紙切れに過ぎない。
んで日銀が国債を買うということは新たにお金を発行するということだから、お金の総量が増える。お金の総量が増えると、一般的にはお金の価値が下がる。インフレですな。それを狙ってやってるのがアベノミクス。
しかしインフレになると国民にとってはあまりうれしいことじゃない。モノの値段が上がる。でも自分の銀行預金の金額は変わらないから、自分の銀行預金の価値が相対的にさがる。つまりインフレというのは庶民にとっては必ずしもいいことじゃない。
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https://twitter.com/mansaku_ikedo/status/1150103318020026368
はい、だから、GDPを増やすために、国債発行をしましょうと言っています。経済成長しているから国債発行しても問題がないのではありません。国債発行しているから経済成長が起こるのです。因果関係が逆です。あと、10年間の国債発行の増加率は、中国が5倍、アメリカが2.2倍で、日本はわずか1.4倍です。これは名目GDPと実質GDPをごっちゃにしてるんじゃないの?国債を発行してそれを中央銀行(日銀)が買い取れば、インフレになるから、名目GDPは上昇する。これはその通り。しかし物価を差し引いた実質GDPが上昇するとは限らない。
まあ上昇してほしいな、上昇してくれるかな、と願いを込めてアベノミクスをやってるわけだけどね。本当に大事なのは実質金利なのですよ。金利を上げると企業は資金調達がしにくくなり経済活動が鈍る。逆に金利を下げれば経済活動がしやすくなる。その結果景気が回復することが「期待される」。
しかし日本は長らくゼロ金利なので、名目金利は下げられない。実質金利はインフレさせれば下がるので、そのために一生懸命インフレさせようとしている。
ゼロ金利でデフレの状態では実質金利が高止まりして、経済活動が抑止されるのは確かだから、デフレから脱却し実質金利を下げるのが急務。ということでアベノミクスをやっている。だから結果的には国債発行して日銀がそれをかいとることが現状の日本の経済成長にとってプラスにはなる点は、同意するが、それは上記のようなメカニズムによってであって、単純に国債発行すれば経済成長するというものとは違う。
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2019-08-13 1990年と2018年の税収
https://twitter.com/kirisimaseiiti3/status/1158334523647516672
毎回言ってるけど、これを一目するだけでこの国の異常性がわかるでしょう。1990年(平成2年)ってバブルの頃だよね。今といろいろなものが違うわけで、それを単純に比較できないわけですよ。
主要税目の税収(一般会計分)の推移 : 財務省 (リンク切れ)
1990年(平成2年)って所得税も法人税もピークの頃だよね。
税収はたまたま1990年(平成2年)と2018年(平成30年)はほぼ同額だけど、その間いろいろ紆余曲折があった。グラフも増減してるよね。ちなみに大きく落ち込んでる2009年(平成21年)はリーマンショックの影響。その前の2003年(平成15年)当たりの窪みは小泉改革の頃ですな。小泉政権(2001年~2006年)。
一方歳出は増え続けている。1990年の頃よりずっとね。特に大きく上昇してるのもやっぱリーマンショックの頃。赤字分は国債(借金)ですな。いろいろな状況が違うわけで、それを税収の内訳だけ比較して、どうだといっても意味がない。
—
30年前と比べて少子高齢化で社会のいろいろなものが変化してるしね。日本企業の国際競争力も残念ながら落ちた。その時の社会情勢に適した課税、歳出をするのが政治なわけで。
増税すべきか減税すべきかはともかく、税金としてのは消費税が一番公平だと思うよ。インチキのしようがないわけで。企業や自営業はいろいろ「節税」のテクニックがあるからね。企業に課税しようが、結局負担するのは回りまわって国民なわけで。法人税だってわかりにくいだけで、結局負担してるのは国民なわけですよ。
わかりにくいところでいつの間にか取られてるよりは、分かりやすい方がいいでしょ?それとも「わかりやすい」から反発するという子供じみた感情なんですかね。
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2019-09-16 日本だけ実質賃金が上昇してないのは本当か?
凡人道 役満狙いしないほうが人生うまくいく | ひろゆき |本 | 通販 | Amazon
ひろゆきのこの本にも引用されてるのだが、この「日本だけが実質賃金が増えてない」というグラフ、これほんとなの?と前から疑問なんだよね。もうしわけないけど作成が「全労連」というのも、気になる。
oecd.statより全労連が作成。民間産業の時間当たり賃金(一時金・時間外手当含む)を消費者物価指数でデフレーとした。
まあでたらめではないだろうけど、じゃあ唯一正しい真実なのか?と。
—
あとえばこっちのデータだと、アメリカはともかく、日本とドイツはそこまで大きな差はない。1995年を基準として2016年は、日本ほぼ100で横ばい。ドイツは目視で107ぐらいだろう。
全労連の資料だと1997年基準で2016年は日本は89.7、ドイツは116.3。
Microsoft PowerPoint - 【資料2】日本の実質賃金低迷の背景 - 0000189964.pdf
2つは実質賃金の求め方が違うから、同じ結果にならないからとちって、どっちかが間違いというわけじゃないけどね。ようはいろいろな見方ができるということ。
—
Datawatch: real wages since the crisis | Financial Times (リンク切れ)
リーマンショック(2008年)以降の、ドイツ、アメリカ、イギリス、スペインの実質賃金。スペインは論外として、イギリスは8%ぐらい下落してるし、ドイツ、アメリカの上昇は5%ぐらい。
—
全労連のグラフも、1995年からグラフを書くから、日本の低迷が目立つのだと思う。仮に2009年を基準にしてみる。数値はグラフから目視。
日本 2009年 90 → 2016年 90 = 1.00倍
ドイツ 2009年 109 → 2016年 116 =1.06倍
アメリカ 2009年 111 → 2016年 115 =1.04倍
イギリス 2009年 125 → 2016年 125 =1.00倍
フランス 2009年 118 → 2016年 126 =1.07倍まあこんなもんだよね。
—
国民一人当たりのGDPの伸び率でみても、大体同じ。
一人当たりの購買力平価GDP(USドル)の推移(1980~2014年)(アメリカ, 日本, ドイツ, フランス, イギリス, イタリア) - 世界経済のネタ帳
数値で見ると
日本 2009年 33 → 2014年 40 = 1.21倍
ドイツ 2009年 39→ 2014年 47 =1.20倍
アメリカ 2009年 47 → 2014年 55 =1.17倍
イギリス 2009年 35 → 2014年 41 =1.17倍
フランス 2009年 36 → 2014年 41 =1.17倍まあ国民1人当たりのGDPは実質賃金とは同じではないけど(失業者の分があるから)。
—
まあいずれにせよリーマンショック(2008年)以降は、別に日本は見劣りしてないんですよ。まあ日本が改善したのではなくて、他の国も日本と同じになったというのが、悲しいけど。
実質賃金とはなにか?という定義の問題にもなるけど、一面だけを見てそれがすべてだと思わない方がいい。実質賃金の計算対象は基本的に「労働者」だけなので、低賃金の労働者をクビにすれば、実質賃金は見かけ上、上がるわけで( 失業率は当然上がるけどね)。
—
全労連のデータをリーマンショック直後の2009年基準に変換してグラフを書いてみた。
全労連の元の数値データがないので、しょうがないのでグラフから数値を読み取るツールを使って数値に変換。それを再度Excelでプロットしてみた。ツールといっても座標をポチポチマウスで指定してやらないとならないので、結構大変だった(笑)。自動でできるものもあるっぽいが、使い方がわからん。
どう出ずかね。2009年を100とした場合、2016年は、
日本 99
ドイツ 107
アメリカ 104
イギリス 100
フランス 108—
2019-12-19 日本の1人当たりのGDPが低い?
「日本は26位に転落」一人当たりGDPの減少に見る日本経済の処方箋(山本一郎) - 個人 - Yahoo!ニュース (リンク切れ)
ちょっと前の記事だが。山本一郎が自分でリンクを張ってるこの記事。
世界の一人当たりの名目GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
なんどもいうけど、為替レートで各国の通貨をドルに換算して比較しても意味がないんですよ。為替レートとその国の物価は一致しないのだから。
同じサイトに購買力平価での比較があるでしょ。こっちの比較の方が適切なわけ。
世界の一人当たりの購買力平価GDP(USドル)ランキング - 世界経済のネタ帳
まあこっちはさらに低く、日本は31位だけどね。しかし順位が問題ではなく数値が重要。
イギリスやフランスと比べて、日本の数値ってそんなに劣って見えますか?って話ですよ。
—
続き。前回述べたように順位は下がっていても、数値としてはイギリスやフランスと大差ないわけですよ、日本は。しかし「でも1980年代はすごかったんでしょ?」と。
それも嘘なのですよ。たしかにバブルで景気は良かった。でも景気とGDPはそんなに高い相関はないわけ。だからGDPをもってして景気の良し悪しを語ると正しくない。
一人当たりの購買力平価GDP(USドル)の推移(1980~2019年)(日本, アメリカ, イギリス, ドイツ, フランス) - 世界経済のネタ帳
これが1980年~2019年の1人当たりのGDP。前回と同様に購買力平価でドルに換算して比較してる。一番上がアメリカ。アメリアは飛びぬけてる。日本は青線でちょっと見にくいけど、まあイギリスやフランスと団子状態でしょ。ちょっとドイツには差をつけられ始めたけど。
まあ良くも悪くも日本のGDPはこんなものなのですよ。1980年代も現在も。
—
嘘だ!俺が見たグラフと違う!というと思う。それはこっちのグラフ。為替レートで換算した1人当たりのGDP。
一人当たりの名目GDP(USドル)の推移(1980~2019年)(日本, アメリカ, イギリス, ドイツ, フランス) - 世界経済のネタ帳
為替レートは経済力以外の理由で変動するので、こういう比較には向いていないわけ。たとえば為替レートで1ドルが1円変化したとしても、日本の国内の物価がすぐさま1円変わるわけじゃないじゃん?物価はもっとゆっくりとへ変化する。だから為替レートでドルに変換してしまうと、うまく比較ができない。
このグラフで日本(青線)は1995年頃にピークがあり、その後上下はあるけど大雑把には横ばいだよね。これをもって「日本はこの25年間、成長していない」とおっしゃる。でもこれは適切な比較ではないわけ。
あくまでこのグラフで考えるなら、イギリス(黄色線)だって2007年頃から横ばいだよね。フランスも。ドイツは2010年頃から横ばい。リーマンショック以降、アメリカ以外の先進国はみんな成長してないことになるよね。
為替レートで比較しても、適切な比較にならないのですよ。
—
国家間のGDPの比較について少し説明する。それぞれの国のGDPはその国の通貨で算出される。日本なら日本円。しかしそれだと国同士の比較ができないので、ドルに変換して比較する。
しかしどうやってドルに変換するかが問題で、まず思いつくのが為替レート。毎日株価と一緒に1ドル=109円とか発表があるアレ。これはドルを買いたい人、円を買いたい人の需要で決まるので、毎日、という分単位に目まぐるしく変わる。
何か発表があるたびに。FRBが政策金利を引き下げたとか、アメリカの雇用統計がどうとか発表があるたびに日本やアメリカの株価と一緒に変動する。これは投資のために売り買いする値段なので、その国の経済力を必ずしも反映していない。
—
それだとGDPやいろいろなものを比較するのに使う変換の係数として不適切なんだよね。そこで考えられたのが購買力平価。
その国のお金が実際にどれぐらいの価値を持つか?投資家の思惑で変動する為替レートではなく、実体のある価値。簡単に言えばたとえばリンゴだったら、リンゴ1個がその国の通貨でいくらで買えるか。日本でリンゴ1個100円で、亜アメリカならリンゴ1個1ドルなら、1ドル=100円ということ。
実際には1つ1つのモノの値段は国によって違うから、どの国でも共通してある基本的な物の価格を平均をとって決める。これならたまたまリンゴが安い国とかそういうものに影響を受けにくい。
—
この購買力平価でそれぞれの国通貨で算出されるGDPを、ドルに変換して比較しましょう、と。これなら円高だとか円安だとかに影響されず、その国の経済の実力を比較できる。
ところが「左翼やマスコミは日本は衰退してる」ことにしたい。その場合、為替レートでの変換の方が都合がいい結果になる。1980年代の日本は実力以上に円高だった。それがバブルを生んだわけ。それとアベノミクスで円安になってる現在を比較すると、悪く見えるわけですよ。
でもそれは為替レートの円高や円安のせいであって、本当の経済の実力の比較には適切ではない。だってさ昨日と同じものを生産してるのに、為替レートが昨日と1円変わったからと言って、日本の生産量や生産性が変わるわけないでしょ。
もちろん輸出入を通じて、為替レートは国内の物価にも影響はする。1990年代後半、円高でデフレになったようにね。でもそれはかなり長期的なゆっくりとした影響だから、例えば1年単位のその国のGDPの比較に使うのは不適切なわけ。
IIMA-GMVI・購買力平価 | 公益財団法人 国際通貨研究所 (リンク切れ)
ギザギザ激しく上下してるのが為替レート。赤、緑、水色が購買力平価。それぞれ基準が違うが、おおまかな傾向は変わらない。時期によって円の実際の価値に対して為替レートが円高だったり円安だったりしている。
—
マスコミが日本のGDPを悪く見せる手口。以下は下記のサイトのデータにもとづく。
世界経済グラフ生成ツール(複数国比較) - 世界経済のネタ帳
一応なども言ってるように、為替レートでの換算は適切ではない。購買力平価で換算して比較すべき。しかしここではマスコミがやってることを示すのが目的だから、為替レートを使う。
—
日本とフランスを比較してみる。青線が日本。1995年に日本のピークがある。ここを基準にすれば、日本は1995年から現在までほとんど成長してないように見える。
一方赤線のフランスは1995年の時点ではまだ低い。それと現在を比較すれば、フランスは1995年と現在では成長してる、となる。成長してない日本と成長しているフランス。これが演出できるわけだ。
でもさ、例えば2007年を基準にしたらどうなる。フランスも2007年から現在まで、グラフは横ばい。フランスも成長してないわけですよ、あくまでこのグラフで見る限り。なんどもいうけど為替レートでの換算は適切な結果にならない。フランスも本当は成長している。でもこういう方法で比較する限り、そう見えてしまう。
日本が1995年から成長してないように見えるのも、同じ理屈なのですよ。
—
同様に日本とイギリスのグラフ。やっぱイギリスも2007年頃から横ばいだよね。つまりイギリスも2007年から、つまりこの10年間成長してないことになるよね。
同様にドイツ。これも2007年から横ばい。要は1995年と現在を比較するから、日本が成長してないように見えるのであって、2007年と現在を比較した場合、他の先進国も大して変わらない。
アメリカを含めて全部の国グラフを書くとこうなる。
—
一方下記は購買力平価で書いたグラフ。ちょっとドイツに差をつけられている。
—
MechaAG 2025/04/26(Sat) 22:48
- アベノミクス前後(5)
2019-07-12 アベノミクスの成果を示す「シン」のデータ
シンですよシン。シンエヴァンゲリオンだし、シンゴジラですよ(笑。
アベノミクスの「成果」を示すデータ集(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話) | ガジェット通信 GetNews
何度も言ってるし、あちこちでも反論されてるように、名目賃金にせよ実質賃金にせよ、全体の平均なわけで、低賃金の労働者が増えれば、平均賃金は下がる。しかし低賃金の労働者が増えたことが必ずしも悪いことかというとそうではない。高賃金の労働者が減って、低賃金の労働者が増えたなら、悪いことかもしれないけど、それまで失業者だった人が低賃金であれ職を得たということは、むしろ良いこと。
国内のすべての労働者がもらってる賃金の合計、総雇用者所得は増え続けてるわけですよ。実質も上昇してるということは、物価を考慮しても上昇してるということ。
緑が名目、赤が実質。
—
実質賃金のことを言うと必ず新規雇用者が増えて平均値が下がっただけ,と言い出すバカがいるが,名目賃金を見ろ。下がってないだろう。単に名目賃金の伸びを物価が上回ったから実質賃金が下がっただけ。
なんでそういう理屈になるのかさっぱりわからん。そもそも実質賃金にせよ名目賃金にせよ、全労働者の平均なのだから、低賃金の新規雇用者が増えればさがわるわけだよ。
名目賃金が下がってないのは、低賃金の新規雇用者が増えて、平均賃金が下がる分をを打ち消すぐらい、既存の労働者の賃金が上がってるからに過ぎない。一方実質賃金が下がってるのは、さすがに物価を考慮すると、既存の労働者の賃金上昇は、新規の低賃金労働者の分を打ち消すほどではない、というだけ。いずれにせよ既存の労働者の賃金は名目と実質で多少差はあれど、上昇してるわけ。
この程度のちょっと複雑な(といってもちゃんと考えれば小学生だってわかると思うんだが)ことがわからない人間が、得意げに経済を語ってるのが日本の現状の不幸ですな。
—
全世帯の可処分所得が下落傾向なのは、核家族化と高齢化のせいだと思うよ。その証拠にアベノミクスのはるか前からずっと下落傾向なわけですよ。グラフをアベノミクス開始の2012年からしか描かない点にトリックがある(笑。
70年あまりにわたる収入と税金の変化(家計調査報告(家計収支編))(最新) - ガベージニュース
1998年ごろをピークに下がってるよね。むしろ最近2015年ごろからちょっと上がってる。名目可処分所得が2015年ごろから上昇してるのは、このアベノミクス批判記事の人が示してる2012年~2017年のグラフでも同じでしょ。
さらにいえば実質可処分でさえ2015年以降上昇してるよね。2013年→2014年の下落が大きすぎて目立たないだけで。
—
んでアベノミクというのはインフレ政策なのだから、物価が上昇するのは成功してる証拠なのですよ。一方、物価の上昇は一律ではなく、上がりやすいものとなかなか上がらないものがある。残念ながら賃金というのは上がりにくい部類のものなわけ。
だからインフレ政策をすると、一時的に国民の生活は苦しくなく。それは仕方のないことなわけ。坂道を上り続けるようなもの。日本経済を回復させるには苦しまないとならないのですよ。アベノミクス以前は苦しんでも経済がよくならなかった。アベノミクスによって、苦しめば経済がよくなるようになった。素晴らしいじゃん?それだけでも十分でしょ。
一方、デフレの場合、モノが安くなるから、直近は生活が楽になる。1990年代、円高デフレによって「価格破壊!大幅値下げ!」というのが相次いだ。国民は能天気に喜んでいた。でもその結果、最終的には自分たちの給料も下がって、不況になってしまった。
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給料というのは物価全体の中で、上がりにくいし、下がりにくいものなのですよ。だから、物価が下がってるときは一見楽なわけ。給料は遅れて下がるから、モノが安くなって喜んでる。でもその下り坂に甘えてると、最終的にはまわりまわって自分の給料も下がる。
一方インフレは上り坂。確かに辛いんですよ。ずっと汗水たらして登り続けなければならない。自分の給料も上がるが、物価はもっと先行して上がっていく。目の前にぶら下げられたニンジンを食べようと必死に走ってるようなもの。
でもそれが経済成長の本来の姿なわけ。楽して経済成長をしようというのが、虫が良すぎなわけ。
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我々がビンボーになった結果,GDPの6割を占める実質消費は異常な停滞を引き起こした。
なんでビンボーなのさ?自分で賃金は1.4%伸びたけど物価も1.2%伸びたといてるよね?つまり賃金上昇の方が0.2%上回ってるってことでしょ?貧乏じゃなくてリッチになってるじゃん。自分で計算してる値だよね?
なんどもいうけどさ、上のグラフを見ればわかるように、アベノミクス以前はマイナスだったのですよ。それがプラスになっただけでもすばらしいでしょ。
なんどもいうけどさ、楽して豊かになるなんて虫のいい方法はないんですよ。苦しむことで豊かになるわけ。高度経済成長の頃も、バブルの頃もみんな一生懸命働いたわけですよ。過労死とか言う言葉ができたのもこのころ。それで日本は豊かになったわけ。
ところがバブル崩壊以降は、一生懸命働いても豊かになれなくなった。不幸だよね。それがアベノミクスで一生懸命働けば豊かになれるようになった。それで十分でしょ。楽して豊かになろうなんてのは虫が良すぎなのですよ。
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これは「実質」民間最終消費支出というのがミソですな。名目と実質の両方を描いてみるとわかりやすい。
名目ってほとんどかわってないんですよ。1996年からね。一方実質は緩やかに上昇している。んで確かにアベノミクスが始まった2013年以降は上昇が鈍っている。これはどういうことか?
名目が変わらないのに実質が上昇しているということは物価が下がってるということ。つまりデフレ。ずっとデフレだったわけ。そしてアベノミクスが始まって物価の下落が止まった。つまりデフレ脱却した、ということ。約束通りでしょ?
別に消費の実際の金額は変わってないのだから(むしろやや増加している)いいじゃん?少なくともデフレが続くよりはずっといい。
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アベノミクスの「成果」を示すデータ集(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話) | ガジェット通信 GetNews
2016年12月に,「国際的GDP算出基準である2008SNAへの対応」を強調して,GDPが1994年まで遡って改定された。しかし,肝心なのは,その2008SNAと全然関係ない「その他」この部分でアベノミクス以降のみかさ上げし,90年代を大きくかさ下げするという「ソノタノミクス」という現象が起きた。ん?そんなことないだろ。計算方法を変えただけで、過去に遡って新たな計算方法で算出されてるはず。
で,改定前後の名目民間最終消費出の差額と,「その他」を重ねてみると,アベノミクス以降のみ3年度連続で一致する。
う~ん、まあそうなる理由はわからんけど、前述のとおり名目民間最終消費支出はもう何十年もほとんど横ばいなので、なんかの項目が変化すると、それがダイレクトに全体の変化になって表れるんじゃ?
政府に都合のいい結果になるから、なんかわざとそうしたんだろう?という勘繰りは、気持ちはわかるが、具体的にどの項目が影響してて、その項目を変えたことが適切か否かを判断しなければ、まともな主張にならない。
時代の変化に合わせたなら、もし本当に景気がよくなってるなら、それを正しく反映した数値になるのは、当たり前じゃん?全体として新旧どっちの方法で計算してもたいした違いはないんだから、もう少し具体的に「この変更はどう考えてもおかしい」というのがない限り、重要な問題とは思えない。ただ「結果的に政府に都合のいい数値になっている」というだけじゃ。実際、数値が示すように景気が改善してるからかもしれないじゃん。
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そして,さっきも言ったとおり賃金は全然伸びていない。だから,エンゲル係数(支出に占める食費の割合)が急上昇しているのだ(青)。食料品が値上がりしたり,あるいは同じ値段でも量が少なくっていることを実感する人は多いだろう。あれは円安の影響だ。輸入物価が上がるからそういう現象が起きるのだ。自国の通貨の価値を下げるというのは,そういうことである。
エンゲル係数については下記で触れてるけど、食生活の変化と高齢化で、スーパーやコンビニで完成品の料理を買う人が増えたからじゃないですかね…。そもそも上昇したといっても23が26になった程度だよね。
まあインフレ政策&円安政策なんだから、輸入品の価格が上昇するのは、当然ですな。というかそれが目的なんだから。安い輸入品が入ってくるから国内の産業が圧迫されるわけですよ。それを防ぐには円安にして、輸入品の価格を上げなければならない。
なんどもいうけどインフレ政策というのは日本人の人件費を下げる政策なわけ。ぶっちゃけ給料を下げる政策なんですよ。それによって海外の安い労働力と競争できるようにしましょうという政策。
しょうがないでしょ?ほかにどういう方法があるわけ?円高で人件費が高くて海外と競争できず、産業が壊滅してしまったら元も子もないでしょ。人件費を下げてでも、国内の産業を維持しなければならない。なんどもいうけアベノミクスというのは夢の政策ではない。メリットも大きいがデメリットも当然あるわけ。メリットしかない虫のいい政策なんてないんですよ。
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なんでこんなに伸びるかというと,凄まじい搾取システムのおかがで,店を出せば出すほどフランチャイザーが儲かるようになっているからである。他方で,コンビニオーナーは地獄のような目に遭っている。
まあそれについては特に反対しない。ただこの人が自分で書いているように、それはアベノミクスとは関係ない。
増加群の増加傾向は,安倍政権発足前から既に始まっており,その傾向がずっと続いているだけ。だいたい2012年の中頃から増加が始まっている。就業者数が増加に転じたのは,この安倍政権以前から始まった増加群の増加ペースが,減少群の減少ペースを上回ったからである。
そのタイミングが年次データで見るとたまたま2013年だったので,あたかもアベノミクスのお陰で就業者数が増え始めたように「錯覚」してしまうのだ。さっきも指摘したとおり,増えた雇用の内訳を見ればアベノミクスと関係ないことは一目瞭然。それは安倍政権誕生前後の経緯を無視した分析。まずそれまでの公約を無視していきなり消費税増税を推進しようとした民主党の菅内閣が国民からの不評を買って辞職に追い込まれた。それを引き継いだ野田内閣も自民党との間で消費税増税を含む三党合意を2012年6月にした。内閣支持率は低迷し、次に選挙を行えば自民党が政権奪回を図ることは確実視されていた。
一方安倍晋三は2012年9月の自民党総裁選で勝利を収め、これによって次のすり大臣が自民党の安倍晋三になることはほぼ確実となった。安倍晋三はかねてより景気回復を公約としてたので、このあたりから先を見越して日本の景気は回復し始める。
また雇用は毎年4月が節目なわけで、それより細かな月単位でどの月から雇用が増加に転じたかを論じることに大きな意味があるとは思えない。増加のターニングポイントが2012年6月なのか2013年4月なのか、深読みしすぎに思える。
あと20代、30代、40代の就業者がずっと減り続けているのは少子化のせいだと思うよ。そもそもこの年齢の(特に男性の)就業率は不況でも高いわけで、それ以上増えようがない。
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まあこれはこの人も述べているように2009年のリーマンショックからの回復と、それ以降の成長の境目が分離できないのだから、なんともいえない。しかしリーマンショック以前のピークよりも現在の数値の方がよいのだから、少なくともアベノミクスにマイナスな点ではなかろう。
要は1つ1つをこじつけて「これはアベノミクスのせいではない。たまたま同じタイミングなだけだ」といったところで、全体的な傾向として、アベノミクスと同じタイミングで改善してるのだから、説得力がない。なにもかもこじつけか陰謀論紛いにすぎない。特にGDPの算出方法のあたりとかね。都合のいい結果だから怪しいというのでは、根拠にならない。ミステリーとし手は面白いけどね(笑。
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アベノミクスの「成果」を示すデータ集(モノシリンの3分でまとめるモノシリ話) | ガジェット通信 GetNews
見てのとおり,アベノミクス以降を見ると,安倍総理が盛んに自慢している賃上げ2%の対象となった労働者は全体の約5%程度しかいない。5%だろうが上がらないよりは上がった方がいいじゃん。トリクルダウンというやつですよ(笑。
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これはどうやって出した数値なのかな。労組の連合のデータなのかな。
今春闘賃上げ率2.07% 「3%」に届かず 連合最終集計:朝日新聞デジタル (リンク切れ)
連合のベースアップいわゆる春闘の数値だとこんな感じだよね。でそれを消費者物価指数で補正してるのだろう。
1950年と比べて9.20倍…過去70年あまりにわたる消費者物価の推移(最新) - ガベージニュース
2014年は賃金も上がってるけど、物価も上がってるので、マイナスになってる。でも2015年からはプラスになってるよね。でも物価は上昇したままだし、賃上げ率も2%アップのまま。まあようは前年との差なのでこういう結果になるわけだけど、あまり数値として適切とは思えない。だって2014年にマイナスで2015年にプラスの値って、具体的には何を表してる数値なの?と。
まあやりたいことはわからないでもないけど、成功してないと思う。意味のないグラフ。
実質賃金は上がらなくてもいいんですよ。そりゃ上がった方がいいけど、上がらなくてもいい。下がらなければね。下がるのも一時的ならそれぐらいがまんすべきなわけ。重要なのはインフレさせること。物価を上げるのがアベノミクスであって、賃金を上げるのが目的ではないわけ。「デフレ脱却」って言ってるでしょ?(笑。
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ただインフレさせる以上は、物価上昇分と同じぐらいには賃金も上げないと実質賃金がマイナスになってしまってよくない。だから政府主導で企業に賃金を(少なくとも物価上昇分ぐらいは)上げろ、と要望してるわけ。
繰り返すけど、アベノミクスというのは(実質)賃金を上げる政策ではない。インフレさせ実質賃金がマイナスにならない程度に名目賃金も上げることを目標としてる。
だってさ、考えてみなよ。実質賃金を上げるってのはようは「企業の利益を増やせ」ってことなわけですよ。利益が増えなければ企業は賃金を増やせない。そんなの政府が命令したからと言って増えるわけないでしょ(笑。政府が「企業はもっと儲けろ」と命じればそうなるの?それだったら誰も苦労しないよね。
そんなことは誰にもできないのですよ。政府にできるのは、お金をばらまき、インフレさせることだけ。だから「デフレ脱却」といってるわけですよ。
じゃあ何のためにデフレ脱却するか?そりゃ経済回復のため。デフレが日本社会の経済活動を圧迫してるので、それを改善すれば日本企業は本来の力を出せるはずで、そうなれば経済成長もするはずだ、という理屈なわけ。そうすれば結果的に実質賃金も上がるだろう(上がってほしいな、上がるといいな)ということ。これがアベノミクス。直接に政府が実質賃金を上げようとして上がるなら、誰も苦労しない(大笑。
これがわかりにくいんですよ。アベノミクスを批判してる人は感じのこの部分がわかってない。
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さて,次によく言われるが株価の上昇。これは異次元の金融緩和に加え,年金資金の投入と日銀のETF購入で吊り上げているだけ。
これもねぇ、金融緩和とETF買いを別なものだと考えてるのが、そもそものまちがいなわけ。金融緩和というのはお金をばらまくこと。手段を問わずね。だからよくヘリコプターマネーというでしょ。空からお金をばらまいてもいいんですよ。それが金融緩和。
同じ理由で日銀が国債とかETFを買ってるのも、お金を市場にバラまくため。日銀が買えばその分おかねが市場に出ていくでしょ。つまり金融緩和の一環なわけ。
じゃあ日銀が国債や株をこんなに買って大丈夫なのか?弊害がないとは言わないが、何よりデフレ脱却がそれだけ大事ということ。大火事が起きてるんだから、多少のことには目をつぶって火を消すしかないんですよ。大事なものに水がかかると困るとかいってらわれないわけ。
まあこの人が心配してるように、色糸な統計への影響は否定できないけどね。要は心配する順序が違うということ。
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賃金はほとんど伸びなかった。なのに物価は上がった。だから生活が苦しくなった。順番が逆だった。まず先に賃金を上げるべきだった。
そんな都合のいい方法があるなら、ぜひとも発表すべきですな。経済のノーベル賞をとれるんじゃないですか。賃金とは物価を構成するものの一部なわけ。大根の値段と同じ。全体を上げなければならない。しかし全体を同時に上げることは難しいわけ。国民への生活の痛みが現状程度で済んでるなら、むしろ成功と考えるべきなのですよ。
俺はインフレ政策はもっと辛いものだと覚悟していた。ところが予想に反して痛みはほとんどなくメリットばかりある。まるでキツネにつままれたようなもの。「あれ?こんなに楽でいいの?」と。
おそらく失われた20年で企業が限界まで潜在的な生産性を上げてたんじゃないですか。だからアベノミクスで最後の足かせが取れて、日本企業は本来の力をはっきできるようになった。うれしい誤算ですな。
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1997年を基準にするからおかしくなる。誰でも自分が一番幸せな時を「自分の実力」だと思いたがる。しかし1997年というのは円高のピーク。いわば日本人の賃金がドルベースで見て頂点になった時期。
でも残念ながらそれは本来の実力ではなかったんですよ。過大評価だったわけ。為替レートが生み出した幻想。そのためそれは維持できず、本来の日本人の実力にふさわしい水準まで下がっていった。
日本人の(ドルベースの)賃金を妥当な水準まで下げるのには2つの方法がある。1つは円安にすること。もう一つは日本円での賃金を下げること。「ドルベースの賃金=為替レートx日本円の賃金」だからね。
この時、日本政府は対応を誤った。為替レートで円安にしなければならなかった。つまり円の価値を下げるインフレ政策をしなければならなかった。それをしなかったために円高のまま。そこでバランスをとるために日本円での賃金が下がることになり、デフレになったわけ。
デフレになると実質金利が上がったのと同じになる。これは金融引き締めをやってるのと同じで経済活動が抑圧される。それを防ぐために日銀はゼロ金利政策さらに量的緩和政策をしたが、うまくいかなかった。黒田バズーカという劇薬を使ってようやく「効いた」ということ。劇薬なのだから様々な弊害・副作用があるのは覚悟の上なのですよ。
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MechaAG 2025/04/26(Sat) 22:44
- アベノミクス前後(4)
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2019-07-04 自民党による経済政策は失敗の連続(キリ
https://twitter.com/sugi_moira/status/1146605106764242945
メディアに代わって言うが、 安倍政権より民主党政権の方が良かった、 それは幻想だ。両政権とも、大企業、富裕層優遇の不公平税制を温存、貧困格差を拡大した。同罪だ。 今、政治の最優先課題は、不公平税制の改革! 与野党の不毛な権力闘争政治に騙されれば、若者達は一生、貧困で終わる!民主党時代を上向きの矢印にしてるけど、単にリーマンショックの落ち込みが回復しただけじゃん。試しに2009年を消してみた↓。回復してるように見えますかね(笑。
そもそも長期的な話なら1980年代だって自民党政権だったわけだし。
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まず名目賃金。全体としては横ばい。一般とパートに分けるとどちらも微増。ただパートの方が賃金は低いから、パートの比率が高まれば全体としては賃金が下がり、結果的に横ばいになる。
そして実質賃金。物価が上がってるので実質賃金は下がってるが、同様に一般とパートに分けるとそれほど大きくは下がってはいない。全体として下がってるのは上述のようにパートの比率が増えたから。
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んで、労働者の実感として感じるのは実際に手にする金額である名目賃金の方で、これらは一般、パートとも上がってるのだから(合計すると横場にになるが)、実感としては「賃金が上がってる」と感じることはあっても、下がってると感じることはないはず。
一般(正規雇用)の名目賃金→上がっている
パート(非正規雇用)の名目賃金→上がってるこれがいくら野党が「実質賃金は下がってる!国民は騙されている!」と叫んでも、肝心の国民の方がのってこない理由。
そもそも実質賃金は下がっているといっても物価上昇はわずかであり、それだからこそ日銀は四苦八苦していて、野党も一方では「物価はほとんど上がっていない!アベノミクスは失敗だ」と批判してるわけでしょ。
都合のいい時だけ「物価は上がってる!(だから実質賃金が下がってる)」と言ったり、「物価はほとんど上がっていない(だからアベノミクスは失敗だ)」と言ったりしてるわけで、そりゃ国民は「なんか野党の言ってることはおかしい」となる。
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また非正規雇用が増加しているといっても、パートやアルバイトが多く、派遣がそれほど多いわけではない。非正規雇用=派遣というイメージも正しいとは言えない。
まあ俺個人的には小泉政権が進めた派遣法の改正には反対だけどね。「派遣=業務のプロ」みたいな、派遣の実態を知ってれば、ありえないイメージを喧伝してた。
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2019-07-06 アベノミクスの成果?
アベノミクスの成果。 |中野昌宏 Masahiro NakanoさんのTwitterで話題の画像 (リンク切れ)
こんな画像が目に留まった。会社員の手取り…とは?元ネタはこれですかね。
仮に会社からもらう給料が同じ300万円でも、2011年に比べて社会保険料の値上げ、消費税増税による支出増加と、子供手当縮小による収入減がプラスマイナス20万円程度だ、と。
別にアベノミクス関係ないじゃんwwwww。仮に民主党政権だったら、これらがゼロかプラスになったんですかね?消費税増税を決めたのは民主党政権だよね。なんかいまは立憲民主党は増税反対になったらしいけど、当時あれほど増税を叫んでたわけだよね、菅直人総理も野田総理も。
asahi.com(朝日新聞社):野田首相、消費税10%を国際公約 解散にも言及 - 民主政権
安倍政権が誕生したのは2012年12月だから、実質的に2013年から。子供手当を改正したのは民主党の野田政権(2012年4月)。もともと時限立法だったわけで。
平成二十三年度における子ども手当の支給等に関する特別措置法 - Wikipedia
社会保険料値上げは、どんな政権でもどうなるものでもない。
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アベノミクスどころか、安倍政権さえ関係ない。そもそも負担増というけど、それによって恩恵を得てるのも国民なわけで、高校無償化とか。そりゃ誰かが得をすれば誰かの負担が増えるのはあたりまえで、政府にあれをしろ、これをしろとう以上は、それを負担するのが国民になるのは当然じゃん?
負担を増やしたくないなら、自己責任で政府の役割は縮小し、小さな政府を目指すべきだし、逆に弱者にやさしい社会が好きな人は、大きな政府(国民の負担も大きい)を目指すしかないんじゃないですか。負担はしたくないけど恩恵はたくさん受けたいというのは、どういう理屈なんですかね。
弱者の悲惨な生活を喧伝するマスコミに踊らされ、政府はもっと弱者にやさしい社会を作れというのは結構だけど、その負担は自分たちがするってことを承知の上で言ってるんですかねぇ。弱者にやさしい社会を作れ、でも自分の負担は増やすなって、通らないでしょ。
悪いけど俺は負担を増やされたくないので、あまり弱者にやさしい社会にしてほしくない。それが自由競争・資本主義じゃないですかね…。きれいごとならいくらでもいえるけど、実現するには自分の負担が増えるってことから目をそらしてる人が多い。
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2019-07-07 ワーキングプアが増えてるのはアベノミクスのせい(キリ
年収200万円未満が75% 非正規のリアルに政治は - 2019参議院選挙(参院選):朝日新聞デジタル (リンク切れ)
安倍政権直前(2012年)と最近(2018年)を比較して、年収200万円以下の非正規雇用が増えているという。でも比率は減ってるよね?
2012年は非正規社員が1846万人で、そのうち年収200万円以下の非正規社員が1567万人なんだから、85%。2018年はそれぞれ2152万人と1603万人だから74%。つまり85%→74%で減ってるじゃん。雇用も増えてるし、よいことなんじゃないんですか?まあ非正規雇用の比率が増えたのはあまり喜べないが、非正規雇用の多くを占めるのは女性と高齢者。
まあ女性の非正規雇用が多いのがいいか悪いかはさておき、左翼の皆さんが良く言う「子育て世代」は男女で1つの世帯なんだから、世帯収入を考えるべきじゃないですか?
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んでですね、子育て世代の世帯収入は20年間でそんな変わってないんですよ。
世帯平均所得は524.2万円…世帯あたりの平均所得金額推移(最新) - ガベージニュース
上記の一番上のグラフ「児童あり世帯」は1996年にピークの781.6万円。その後減少してるけどだいたい700万円前後。
全世帯の平均所得は下降気味だけど、これは高齢者世帯が増えたから。要は平均値のマジックですな。児童あり世帯も高齢者世帯も単体でみれば、そんなに下がってない。でも高齢者世帯の比率が増えたから、全体の平均は下がってる。
いいじゃないですか。高齢者なんてどうでもいいんでしょ?左翼の皆さんは子育て世代が幸せならそれでいいんでしょ?幸せなんですよ、素晴らしいじゃないですか。
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2019-07-11 安倍政権の罪?
https://twitter.com/kohakunodarling/status/1148555177982476289
はっきり言って、これでもまだ安倍政権が無難〜と思ってる方は目を覚まして頂きたいですこれどういう順序で並んでるんですかね?時系列なら第二次安倍政権が一番下になると思うのだが。まあそれはいいとして、例によって定番ですな。ドル換算のGDPだよね。自国通貨(つまり円)でのGDPは名目、実質ともそんなに変わってないわけですよ。やや増加しているぐらい。
例えば名目GDP。民主党政権(野田政権)の末期の2012年の1人当たりのGDPは3,880,441円。今現在2019年は4,420,720。1.14倍ぐらいになってる。
実質GDPは、それぞれ2012年3,910,594円、2019年4,276,553円。だいたい1.09倍。
一方、ドル換算だと円安のためかなり下がってる。 1人あたりの名目GDPは2012年48,632ドル。2019年は41,021ドル。ちなみに上記の表は2015年の数値だから、34,568ドル。まあ一番低い時ですな。0.71倍。まあだいたい30%マイナスだから、上記の表の数値はこれを使ってるんだろう。
しかしドルで比較したってその国の経済力以外の理由で変動する為替レートではなく、購買力平価でみれば、増加してる。2012年37,087ドル。2019年 45,564ドル。1.23倍ぐらい。
為替レートは経済力以外の理由で変動しすぎるので、国同士の比較でも使っちゃ駄目なの。
ついでに為替レート。2012年は1ドル79.79円。2019年は1ドル110.01円。ちなみに2015年は1ドル=121.04円。一番円安が進んだ時ですな。
なんどもいうけど、民主党政権というのは円高が進んだ時期。リーマンショックで世界各国が金融緩和する中で、日本だけが無策だったので、相対的に金融引き締めしてるのと同じ状態になった。
アベノミクスでそれが一転して円安になったのが2015年ごろですな。
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https://twitter.com/kohakunodarling/status/1148555177982476289
はっきり言って、これでもまだ安倍政権が無難〜と思ってる方は目を覚まして頂きたいですこの件。これだよね。
「家計の金融行動に関する世論調査」[単身世帯調査](平成29年度)
単身者全体。
単身者年齢別。
二人以上の世帯もついでに見るとこう。
「家計の金融行動に関する世論調査」[二人以上世帯調査](平成29年)
二人以上全体
二人以上年齢別
二人以上の世帯ではあまり変化がない。2012年以降はね。まあ20代はグラフが上下してるけど、そもそも20代って既婚者が少ないからじゃないですかね。
一方単身者で見ると2015年ごろから金融資産なしが確かに若干増えている。ただ20代はともかく30代以降の単身者つまり未婚の人って少ないはず。また高齢の場合は一人暮らしの老人とかだよね。
単身者で大きく上昇してるのは20代。まあ20代で金融資産がゼロってそんな変なことですかね…。まあ他の単身者の年齢のグラフも2015年以降若干上昇しているが。
んで2015年にないがあったか?消費税8%だよね。まああえて理由を探すとすればこれなんじゃないですかね。
ただそもそもこの数値、そんなに重要なことですかねぇ。まあアベノミクスで金融緩和をしてるわけで、低金利だから貯蓄が減るのはしょうがないんじゃないですかね…。金融緩和(低金利政策)というのはそういう政策。どんな政策でも弊害は悪わけで、弊害がこの程度で済んでるんだから、むしろ喜ぶべきことじゃないですか。
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https://twitter.com/katahiji5353/status/1149179183873982465
本当に? 捏造隠蔽破棄せぬ文書お願いします。 悪の枢軸マンセーマンセー安倍せんせー政権下で非正規が増えたソースも貼っときますね アベノミクスの雇用破壊で深刻化する貧困=正規雇用減・非正規雇用激増→生活苦で「食事の回数減らした」144万人、「医者にかかれなかった」89万人に | editor (リンク切れ)まあデータ自体は正しいんだけど2015年までのデータなんだよね。んでまったく同じ統計の続きを書いてみた。2019年1~3月まで。
ちなみになんで2011年4~6月がポコッと飛びてるかというと、毎年4月は雇用が増える。どの年も大なり小なり4月は多い。とはいえリーマンショック(2008年)でもそれほど大きな変化はない(2009年の非正規で若干落ち込みが見える程度。
まあ良くも悪くもこんなもん。雇用が増えてるのがアベノミクスのおかげかはともかく、増えている以上はこれを根拠にアベノミクスは失敗だとはいえないだろう。
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MechaAG 2025/04/26(Sat) 22:10
- アベノミクス前後(3)
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2017-08-14 日本人の賃金はタイと同じ?
https://twitter.com/yaginuma_san/status/896392055844360192
小池様 日本人の生活は、小泉政権以降下がっているます。 政府と後ろの経団連がわざとそうしている。 日本の賃金と物価はタイと同じ。 タイの人はゆっくり暮らしています。 一般の仕事の昔の収入と物価、税金等と今を比べてみて下さい。 今の若者は本当BLACKな働き方でヘトヘトなのです。なんか小池一夫って人が「最近の若い人は~」と発言したら炎上して謝罪に追い込まれた。まあそれはそうとそれに便乗した左翼がさっそくアベノミクス批判。
これは
デフレ日本でOccupy Wall Street国際呼応デモが盛り上がらなかったのはなぜか - シェイブテイル日記2
に同じグラフの説明があるけど、「日本と他の主要国の名目賃金推移を比較したもの」らしい。単位がよくわからん。たぶんある時期の賃金を1としてるんだろうけど。期間が1990年~2008年なんだよね。あと一口に名目賃金といってもどの範囲の労働者を含めるかで国によって変わるし、あと以前も言ったけど日本の失業率の低さを無視してる。
上記のサイトによると「OECDの単位労働コストデータベース」のデータらしい。しかし1990年に退位s手2008年が30%近く下がってるが、ん~国内の統計だとさすがにここまで下がってないと思うんですけどね。まあ何をもってその国を代表する賃金とするかは難しい。
吊られた男の投資ブログ (インデックス投資) : 浜田宏一氏はインフレ→実質賃金低下→雇用回復って言うけれど
2008年以降下がってるのはリーマンショックだから別に考えるとして、それ以前でいえば、1998年基準で名目賃金で7%ぐらいの下落、実質賃金では3%の下落程度。ただなにを賃金とするかで変わるからね~。
それに他国と比較するならリーマンショック&ギリシャ危機以降を比較すべきだと思うんですけどね。それまでは確かに欧米の経済は元気だった。デフレに喘ぐ日本を尻目に絶好調。でもリーマンショックにしろギリシャ危機にしろ「インチキ」をやってたから好景気だったわけで、それがバレた後は、欧米もデフレで苦しんでるでしょ。日本はインチキをせず真面目だったのでそれ以前から苦しんでたんですよ。
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タイの最低月給は日本人初任給平均を上回った!タイ勤務は日本より高給ってほんと?
タイの平均年収って日本人と一緒?物価と爆買の理由!裕福な現状 | 金魚のおもちゃ箱
タイと賃金が同じというのは、タイは外国人の最低賃金が決められているらしい。外国人を雇うには高い賃金を払わないと駄目。それによって他国からっ安い労働力が流入して自国民が困ることを防いでるわけですな。素晴らしい。日本も見習うべき。
外国人労働者だってその方が幸せだと思うんだよね。時々ニュースになるじゃん。日本は外国人労働者を過酷な労働環境で使っている、と。そういう無理がいつまでも通用するわけがない。
んでタイ人の平均賃金は月収11万円ぐらいらしい。外国時に対する最低賃金は5万バーツでだいたい18万円で、それだと日本の高卒初任給と同じぐらいだね、とそういう話らしい。
バンコクで生活する人の大半(60%くらい)は月に5,000バーツー25,000バーツで生活をしています。50,000バーツ以上は全体のおよそ13%。つまり、日本人というだけで給料が優遇され、比較的良い暮らしが保証されるのです!
5000バーツというと5万バーツの10分の1だから1.6万円ぐらい。全体を見れば日本とタイじゃ、当たり前だけど、豊かさ天と地ほども違うと思うんですけどね…。
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あと上記のツイート主は、日本が海外に金をばらまいていることが気に入らないらしい。しかしね、海外に支援する金と国内の税金や補助金は性質が違うのですよ。別に海外への支援金をやめたからといって国内の景気は回復しない。
日本政府の歳入や歳出はだいたい毎年100兆円ぐらい。「毎年」ね。その中からたかだか1回こっきり数1000億円を海外に支援したところで微々たるものなんですよ。たとえば1兆円を国民にばらまいたとして1億人で割ると1人あたり1万円だよね。それで国民生活が大幅に好転するとは思えない。
https://twitter.com/yaginuma_san/status/896394869287010304
これもね~この人はようは国民が汗水たらして稼いだ金を税金として吸い上げ、企業や外国の投資家ばかりいい思いをさせているといってるわけだよね。しかし何度も言うけど日本国を運営するのに毎年100兆円かかるんですよ。「毎年」ね。仮に10年間で考えれば1000兆円かかる。その間に1回か2回、1兆円とかを海外や企業、あるいは公共事業にばらまいたとして微々たるものでしょ。
しかも国内企業へばらまいた金はその企業の労働者の賃金になるわけで、ちゃんと循環している。まあ左翼の人はそう考えず、金持ちの間だけで金がくるくる回ってて、下々の者には回ってこないという。しかし給料もらってわけでしょ?それがその金なわけですよ。
株価を上げるためだけに使ってる?株価が上がれば企業はいろいろ事業をやりやすくなる。銀行とかお金を貸してくれるしね。んでその金で新製品を開発したり工場を建てたりする。それはまわりまわって労働者の給料になる。逆に株価が上がってるのにもうけを増やさないと「怠慢だ」と株主様に怒られるでしょ。
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「いや、企業はそういう金を国内で使わず、海外に投資してるんじゃないの?」という意見。これは…実は俺もそういう気がする(苦笑)。だめじゃん!!!!
ってかインフレになかなかならないのはこのせいだと思うんだよね、個人的には。しかしこれを何とかするというのは難しい。要は海外への投資を法律を作って制限しなければならないけど、そんなことしたら、世界からものすごい批判にさらされ、報復されると思う。
この点は課題ですな。例えばアメリカが率先して「保護貿易主義」に突っ走ってくれれば、日本が追従してもそれほど風当たりは強まらないだろう。トランプ政権ならその可能性もあるかもしれないし。でも、とりあえず現状はすぐには手は打てない。
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2017-08-18 民主党はデフレ放置じゃなかった?
https://twitter.com/yoma_kenichi/status/898345320261734401
未だに「日本は民主党政権がデフレ放置」なんてリフレ莫迦がバラ撒くデマを信じている阿呆がいるとはなあ。なにやらまた変な人が。重要なのはマネーストックではなくマネタリーベース。
第1-2-15図 マネタリーベース、マネーストック、名目GDPの動向 - 内閣府
第七夜 この規模のマネタリーベースでおきたら大変トリクルダウン | ここは3.11後の日本 (リンク切れ)
アベノミクス否定派はマネーストックの方を持ち出す。マネタリーベースを増やしてもマネーストックはそんなに増えてないからアベノミクスは失敗だったと。しかしいち早くマネタリーベースを増やしたアメリカがいち早く景気回復し、遅ればせながらマネタリーベースを増やした日本が、それをきっかけにようやく景気回復し始めたのだから、どちらが正しかったか、すでに実証されている。
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https://twitter.com/yoma_kenichi/status/898358963045052416
民主党政権の頃も震災後を除くと雇用は増えていました。安倍政権となり増加ペースが加速しているとも認められません。 「やっとアベノミクスで雇用が戻った」というのも嘘ですね。都合よく上り坂のスタート地点が民主党政権に食い込むように線を引いただけですな(苦笑)。凸凹の折れ線グラフの平均をとって変化の転換点がどこか?月単位の精度で求めようというのが無理がある。不毛。
まあリーマンショックや東日本大震災などマイナスの時期が重なったというのはそうだとは思うけどね。しかし民主党政権は雇用や景気対策についてほとんど無策だった。百歩譲って民主党政権のままでも現在のように雇用が回復したというなら、あのまま何もやらなくても雇用は自然に回復したと主張しているに等しい。
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まあそう主張するのは勝手だけど、そんなこと言ってるから、民主党(民進党)に政治は任せられないと国民が思うわけですよ。俺が民進党代表ならアベノミクスの成果を素直に認めたうえでそれを継承することを約束し、そのうえでアベノミクスでは対応できてない問題に力を入れて対処していく、と国民にアピールするけどね。
なぜ民進党はそうをしないか?民進党の人たちは文句をつけるのは得意だけど、建設的な政策を考えるのはからっきし駄目だから。だって民進党がいってることって財政再建(増税)だけじゃん。昭和の頃から社会党が馬鹿の一つ覚えのように言っていた「税金の無駄遣い」を、21世紀になっても繰り返してるだけ。
昭和の頃はデフレではなかった。むしろ石油ショックとかのインフレの記憶があったので、インフレ対策を主張すれば国民もそれなりに賛同した。まあ「無駄遣い」というのはわかりやすくインパクトがあるからね。一方アベノミクスというのは困ったことに非常にわかりにくい。
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いくら「お金は無限に刷れるんだよ」といっても「嘘つけ!そんな甘い話があるか!」と言われる(苦笑。別に甘い話じゃないんだけどね。インフレさせれば庶民の暮らしは短期的には苦しくなる。それと引き換えに景気を回復させようという、むしろ厳しい道。ようは最初からアベノミクスというのは「苦しさ」が織り込み済みなんですよ。さすがにそれをストレートには言わないだけで。
でもデフレだった頃も庶民の生活は苦しかったわけで、同じ苦しさなら、景気回復した方がいいでしょ、という政策。甘い話じゃないんですよ。景気回復というのは上り坂を登っていくのだから、基本的に苦しい。それは仕方ないこと。以前から言ってるけど、経済政策とは庶民の生活を楽にするための政策じゃない。むしろ逆。景気が良い国は「結果的に」庶民の生活も豊かになるというだけ。残酷な政策。世の中甘くない。
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https://twitter.com/yoma_kenichi/status/898454495713083392
いちおう有効求人倍率の推移も貼っておきますね。やはりアベノミクスは民主党の頃の延長線上にしかない。まあこれは何とも言えないね。そもそも雇用者数であれ求人倍率であれ、景気が良くなればすぐに上昇するものではないし、景気回復さえアベノミクス(大規模金融緩和)からすぐに変化するものではない。
まあ強いていれば求人倍率1.0を超えたのは安倍政権の2年目という点かな。民主党政権末期はなんとなくグラフが頭打ちになってるのも気になるし(笑)。
求人倍率 バブル期超え 4月1.48倍、43年ぶり水準 - 日本経済新聞
景気の「雰囲気」を見るには景気動向指数の方がいいかな。これでも民主党政権末期は景気後退期っぽいんだよね。上記の求人倍率の上昇が頭打ちになってることと一致する。
「もしも」の話をしていいなら、民主党政権があのまま続いても、現在のように景気回復したという可能性もあるが、むしろ民主党政権の末期のまま再び景気後退期に入った可能性もある。
民主党政権時代の景気拡大はリーマンショックからの回復期であり、それが限界に達したのが民主党政権末期の2012年後半。そこから再び上昇に転換させたのは安倍政権だと「思う」けどなぁ。普通はそう思うんじゃないですかね。それとも民主党政権でも後退は短期間で終わり再び回復に転じた?あまりそうは思えないけどね(苦笑)。
「もしも」が許されるなら、民主党政権でなければもっと早く回復したかもしれない。2010年ごろに1度上昇が頭打ちになってるよね。東日本大震災からの回復でも一度頭打ちになっている。いずれ頭打ちになるとしても、ここまで短期間で回復が終わってしまったのは民主党政権のせいかもしれない。
東日本大震災が起きた時、言っちゃ悪いけど、これで復興特需で日本の景気は回復すると思ったんだよね。でも予想ほど景気は良くならなかった。俺は、自民党政権ならもっと大幅に景気が良くなったと思う。
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なかなか興味深いデータのあるサイトだ。
【金子勝】アベノミクスへの空虚な批判【慶應義塾大学経済学部教授】|血祭謙之介(NWD)のブログ『とあるプロレスラーがモノ申す』 (リンク切れ)
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https://twitter.com/yoma_kenichi/status/899068501243027456
それは数字を見ない人の妄想です。 日本はリーマンショック後の落ち込みが先進国で一番大きかったのですが、恢復も一番大きかった。ただ震災でそれが止まってしまったわけで。
>世界的回復傾向にも乗り遅れて日本一人負けになったhttps://twitter.com/yoma_kenichi/status/899109604499505152
第一、GDPそのものを比較しても、リーマンショック後の日本の恢復が悪かったとは認められない。こーして見ても、出だしは良かったが震災の影響は大きい。※第1縦軸と第2縦軸は 上端4:3下端 の割合で統一している。なんであまりGDP成長率が出てこないか?成長率というのは前年比(あるいは前期比)なので、グラフが乱れてわかりにくいんだよね。「日本はいち早く回復した」といってるけど、前年の落ち込みが大きければ、それに対する差になるのだから次の年の上昇が大きくなるのは当たり前なんですよ。
2009年に大きく落ち込んだ。2010年は2009年を基準にするので、ちょっとのプラスでも前年比は大きくなる。んで2011年は2010年を基準にするので、1番目のグラフだと成長が急に落ち込んでるように見える。でも実際は2011年と2011年のGDPは変わらない。
2011年の落ち込みを東日本大震災のせいだと言ってるが、そういう計算上の結果の方が大きい気がする。
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んで景気=GDP成長率だとこの人は言ってるけど、意外とGDPの変化から景気を読み取るのは難しい。例えば下記は1980年から現在までのGDPの推移だけど、どこが好景気でどこが不景気か分かりにくいよね(アメリカをグラフに入れると値が大きすぎてもっと分かりにくくなるので、代わりに他の国を入れてある)。
購買力平価GDP(USドル)の推移(1980~2017年)(イギリス, 日本, フランス, ドイツ) - 世界経済のネタ帳
ようはGDPのグラフは短期的な景気の浮き沈みを読み取るのは向いてないんですよ。この人はわざと「アベノミクスの効果がわかりにくい」グラフばかり持ち出してくる(ある意味頑張ってるw)。
グラフの形からもリーマンショックがわかるというのは、いかにリーマンショックのショックが大きかったか、ですな。なにしろあのアメリカが真っ青になったんだから。
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こういうグラフだってある。各国のインフレ率。
インフレ率の推移(1980~2017年)(イギリス, 日本, フランス, ドイツ, アメリカ) - 世界経済のネタ帳
もともと日本は1990年代からデフレでインフレ率がゼロに近かった。一方欧米はリーマンショックの2009年直前まで2%前後を維持していた。リーマンショックで欧米もインフレ率が落ち込んだけど、日本はもともとゼロだったのでマイナスになってしまった。欧米はわりとすぐに回復してるよね。
ただ2015年には欧米も含めてインフレ率がほとんどゼロ。日本もせっかくアベノミクスで回復したのに欧米に引きずられて再びゼロ近辺に。デフレはいまや日本だけでなく先進国共通の悩み。
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2018-06-25 消費税と税収
https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1010842015922176000
5%に上げた時は減っていましたが、8%の時以降は増えてますよ、一般会計税収。消費税の税収も景気に左右されず安定しています。だからさ、消費税を8%に上げても、一般会計の税収は1989年の60兆円からあまり変わってないわけでしょ? 上の青いグラフね。そもそも消費税収を上げることが目的ではなくて、税収全体を上げなければ財政健全化はできない。
24.3兆円、消費税率1%につき約2.4兆円の安定税収…消費税と税収の関係(最新) - ガベージニュース
なぜ税収全体が変わってないかと言えば、所属税や法人税が下がってるから。
8%アップ時の税収については、いろいろ考え方がある。8%アップしなければもっと景気が良くなってたかもしれない、と。まあIFの話をしても仕方ないけどね。
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https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1010889629954859008
アベノミクスの安倍政権は福祉(特に年金財政)の恒久財源を増やせる千載一遇のチャンスでは内科、ということが言いたかったのです。消費税なんか永遠に上げなくても年金は大丈夫、景気を上げていけばいいだけ、という人が一杯リプしてきていて、平行線になってます。twitterでも言われてるけど、須賀原洋行のいう「恒久財源」って何?要は消費税のこと?なぜ消費税が恒久財源なの?よくわからない。税収が減らないから?でもその代わり他の税収が減ってるよね。全体を増やさなきゃ意味がないんじゃないの?ほんととことん「全体」を考えられない人だよね。もはや後光がさすレベル(笑)。
そりゃ財務省にしてみれば黙ってても安定して得られる財源はありがたいだろうけどね。いちいち国会で増税について議論しなくてもいい(笑)。でもそれはほかにしわ寄せが行ってるわけですよ。そんな都合のいい魔法の財源ではないわけ。
あとね、「消費税を上げなくていい」といってる人は(俺もだけど)、「上げなくても年金は大丈夫」だからじゃない。「上げても年金は焼け石に水なので大丈夫じゃないから、意味がない」といってるのですよ。この先どうすればいいか「わからない」わけ。わからない状態で下手に動くのは得策ではない。「問題がある→すぐに解決しなきゃ」という思考が安易なわけ。
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2019-03-17 安倍政権で企業の休廃業数は増えている?
https://twitter.com/shiikazuo/status/1106446589961236481
「赤旗」日曜版で東京商工リサーチ経済研究室課長の関雅史さん。「首相は『中小企業の倒産件数が(安倍政権で)3割減った』というが、休廃業・解散が倒産の3、4倍の高水準で増え続け、『倒産・休廃業・解散』で見れば2割も増えている」。一事が万事。都合の良い数字だけを抜き出す手法にご注意を!休廃業・解散件数はリーマンショックの2008年頃からずっと横ばいで、さほど増えてないと思うんだけどね。倒産件数は劇的に減っている。
2割増えているというのは、どこを基準にしてるんですかね。「倒産件数が3割減った」というんだから、安倍政権直前の2011年を基準ですかね。
休廃業解散 倒産
2011年 25273 12734
2016年 29583 8446
2017年 28142 8405これを2011年を基準にすれば倒産件数は0.66倍だからだいたい3割減っている。同じく休廃業解散は2016年だと1.17倍、2017年だと1.11倍。2016年の数値を取れば1.17倍だから2割増と言えなくもない。
でもグラフをみれば2016年がちょっと高いだけにも見える。基本的に増えも減りもせず横ばいだろう。2011年が他より低く、2016年が他より高いので、その部分だけ見れば2割増になってるだけで。しいていえば微増かな。
まあ倒産件数の減少はリーマンショック(2008年)後からの傾向なので、安倍政権(2012年)のおかげかは、このグラフだけでは言えないけどね。同じく休廃業解散件数もはっきりした傾向は読み取れない。
休廃業解散と倒産の合計で2011年を基準に比較すると2016年は1.0倍、2017年は0.96倍。まあ横ばいかな。しいていえば微減。しかしこれを見て安倍政権以降、経済が悪化したという人はいないだろう。
合計のグラフを書いてみた。黄色の部分が民主党政権。まあ2011年~2013年で休廃業解散件数が若干上昇してるので、これがアベノミクスのせいだ、と言いたい気持ちはわからないでもないが(笑。
中小企業は何もなくても常に倒産してるからね。一方で新たに生まれる中小企業もあるわけで、社会の新陳代謝なんだから悪いこととは限らない。
まあ消費税増税には反対なので、共産党にはぜひとも頑張っていただき、消費税増税を阻止していただきたいものですな。あ、でも防衛予算削減とかは駄目よw。そもそも防衛費(だいたい5兆円)なんて日本国の予算(だいたい100兆円)からすれば、わずかな額でしかないわけで(まさかゼロにするわけにもいかないし)。国家予算に占める割合は大半が社会保障費と地方交付金なんだから、公共事業とか防衛費をいくら削っても雀の涙でしかない。
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2019-04-06 リーマンショック後の各国の賃金
リーマンショック(2008年)以降の各国の賃金のグラフを書いてみた。
データブック国際労働比較2018|労働政策研究・研修機構(JILPT)
上記のデータから、第1-5表 雇用者報酬(各国通貨)のデータを2010年を基準にし、さらに「第1-16表 消費者物価指数」で補正を加えた。雇用者報酬はその国の全労働者が受け取った報酬の総額なので、正確には実質賃金とは違うが。
全体的な傾向としてリーマンショック後はどの国も成長率が低迷している。日本だけではない。まあ日本の場合はリーマンショック以前から低迷してたわけだけど。
そんな中で比較的伸びているのがアメリカとドイツですな。まあドイツはEUの中心国として恩恵を一身に受けてうらやましいやら、あとが怖いやら。
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https://twitter.com/inoueshin0/status/1113677629477937152
「景気回復局面は実質賃金下がって当たり前」と言う人がいます。それが本当ならこの22年間で日本だけが景気回復していて他国は景気後退していたことになります。実質賃金が下がればGDPの6割を占める個人消費も下がるので経済も沈みます。アベノミクスはこの22年間で最も日本経済を沈めているのです。実質賃金の比較だと、失業率とかが考慮されないので、失業率が高い欧米に対して、失業率が低い日本だと、数値の上では不利ですな。雇用者報酬なら総額だからこっちの方での比較の方が適切だと思うんですけどね、俺は。
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2019-04-28 アベノミクスと総雇用者所得
https://twitter.com/junpeiakashi/status/1122357569731694592
アベノミクスの失敗は一つのグラフで簡単に説明できる。 つまり, ①増税と円安で物価(赤)が急に上がったが ②名目賃金(青)の伸びが物価の伸びを大きく下回ったので ③実質賃金(緑)が急落し ④消費(黄)が超冷えた 要するに,生活が苦しくなっただけです。https://twitter.com/tebasakitoriri/status/1122412100511338497
ベアと賃上げを5年連続実現し、名目賃金、総雇用者所得が伸びたが、物価目標を設定したのと消費税増税で物価が上がったのと雇用者数激増によって定年後の再就職や若者の就職・主婦のパート職等(賃金は低め)が増え、消費者物価指数で割られる実質賃金が下がっただけで、生活は全体に良くなったと思うhttps://twitter.com/tebasakitoriri/status/1122418255212077056
明石さんが提示する数値は正しいし、読み取り方も間違っていないと思うが、生活が良くなったか苦しくなったかは実質賃金の数値では計れないと思う。一番大きいのは新卒が売り手市場になり就職に困らなくなった事じゃないかな。あと、定年後にも職がある事。前政権ではこれが困難で、好転したのは確か。実質賃金についてはこれまでさんざん言われてきた通り。低賃金の雇用が増えているから、全体としての賃金が減ってるだけ。実質世帯消費動向指数については、アベノミクス開始以前が書いてないのがミソで(笑)、そもそもアベノミクス以前から減少傾向なんですよ。これは世帯当たりの数値だから、一人暮らしや核家族化が進めば、世帯当たりの消費が減るのは当たり前。一番大きいのは高齢化で高齢者世帯が増えているから。全世帯で見れば微増。同様に労働者の賃金も国民全体で見れば増えているわけ(名目はもちろん実質も)。
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総雇用者所得というのがある。これが国内の労働者が貰った報酬の総額。
この「総雇用者所得」というやつね。1994年から2019年までの数値。実質、つまり物価補正済みでかつ季節調整済みの値。2011年を基準100とした数値。2012年がアベノミクス開始。1990年からずっと横ばいだったのが、最近の2016年になってようやく上昇してるでしょ。
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MechaAG 2025/04/26(Sat) 21:39
- アベノミクスは失敗と考える人々
2017-11-15
「アベノミクスは失敗だった」という人が少なからずいる。そういう人たちが何をもってそう考えるのか不思議だったのだけど、たまたまそういう人の例に出会ったので論じてみる。映画作家の人らしい。しかし文系の人は「経済に関する自分の理解が間違っている」という可能性を考えないんですかね…。文系の人は総じて実証的でなく、「自分はこう思った」というだけで議論を展開する人が多いのは、困ったものだ。文系の人同士は不便じゃないんですかね…。
https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/930697997914116096
あのねえ、年金を株にぶっこんでるから株価が維持できてんの。つまりぶっこむのやめた瞬間に株価が暴落して、年金ぶっ飛んじゃうの。そんなことは起きないけど、仮に起きても構わないんですよ。年金基金の資産がゼロになったとしても、政府が国債を発行してそれで年金を支払えばいいんだから。
たぶんこの人の耳にタコができるぐらい聞いてると思うけど、政府はいくらでもお金を刷れるのだから、年金基金が赤字になってもお金を刷って払えばいい。そういう発想の切り替えができない人が「アベノミクスは失敗だ」と言ってるわけ。
政府がお金を刷りまくるとインフレになるけど、インフレにしたいんだから丁度いいでしょ?逆にインフレにしたくない時にこれをやると、さらにインフレになってしまうからヤバイ。つまり状況によってできるときとできないときがあるわけ。今はデフレなのだから「できる」時なのですよ。
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そもそもなぜ株にぶっこんでるか?別に株価を上げるためじゃない。株価を上げても好景気にはならない。それで好景気になるなら、不況なんて起きないはずでしょ?その理屈だと不況になったら政府が株をどんどん買えばいいんだから。
そうではなくインフレにするためにお金をバラまく手段として、株を買ってる。その結果株価が上がるのは副産物に過ぎない。別に上がらなくてもいい。お金をバラまくことが目的なのだからね。
逆に言えばインフレになったらその時の景気が良かろうが悪かろうが、こういう政策はやめなければならない。やめないとどんどんインフレが進行してしまうからね。あくまで株を買ってるのはインフレにするためであって、景気をよくするためじゃない。
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ただインフレにするのは景気をよくするためだけどね。ワンクッションある。政府が株を買う→お金がばらまかれる→インフレになる→景気が良くなるかもしれない、と。
インフレにしても必ず景気が良くなるとは限らない。しかしインフレにしないと景気は良くならない。インフレは必要条件であって絶対条件ではない。政府ができることはインフレにすることだけ。あとは民間企業が頑張るしかない。これまで民間企業は頑張ってきた。でもデフレなので必要条件の1つが成立せず、景気は良くならなかった。アベノミクスでネックだったデフレがクリアされれば、あとは民間企業の頑張り次第。
個人や企業と違って、国は自分でお金を刷れるので、借金という考え方は適切ではないんですよ。物価(インフレかデフレ化)でその健全性を考えるべきなわけ。個人や企業は自分ではお金を刷れないので、どれだけお金を借りているか?が健全性の尺度になるけれどね。この頭の切り替えができないと、経済政策は論じられない。
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https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/930695220727042050
アベノミクス、4年間も異次元だの年金ぶっこむだの、やりたい放題やってきたじゃん。でもインフレ目標なんて達成できないじゃん。あと何年やれば失敗を認めるの? 政治は結果がすべてだって、誰かさんもおっしゃってますけどね。原理的にアベノミクスは失敗というのがありえないんですよ(笑)。金融緩和政策というのはインフレになるまで無限に続けられるので、インフレ目標に到達したら終了=成功だし、到達しない限り「まだ途中」なわけで。「失敗して終了」というのはあり得ない(笑。
たぶん「政府の借金だけ増えてインフレ目標も達成できない」ことを失敗と呼んでるのだと思うけど、政府はいくらでも借金できる。政府がこれ以上借金できなくなるのは、インフレになった時だけ。だから「もうこれ以上借金できない=アベノミクス成功」なわけ。
ただし、上で述べたようにインフレになっても景気が良くなるとは限らない。それでも「インフレ目標達成=アベノミクス終了」だから、景気が良くならないままアベノミクスが終了することはあり得る。その場合はまた他の手を考えるしかないですな。
みなさん「インフレ」と「景気回復」をごっちゃにしてるんですよ。また安倍政権も意図的にごっちゃにするような発言をしてる傾向はある気がする。でもこれはきちんと分けて理解しなければならない。アベノミクス(インフレ政策)の目的は、あくまでインフレにすることであって、景気回復じゃない。
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https://twitter.com/KazuhiroSoda/status/930479321671663620
いやいや、全然うまくいってないんですよ。うまくいってるような幻想を振りまいているだけで。このままだと大惨事が待っています。最近出た「アベノミクスによろしく」が分かりやすいのでお勧めします。「アベノミクスによろしく」なんて本が出てるんだ。でもkindle版がないから読めない。とりあえずamazonの目次で目に付いたのは「日銀が国債を買うのをやめるとどうなるか?」。中身を読んでないから推測だけど、「誰も日本の国債なんか買わないから暴落するという話なんじゃないですかね。
これは180度逆なんですよ。みんな日本の国債を買いたがって困るので、日銀が買い占めてるわけ。みんな日本の国債を買いたがって、ほかに金を使わない。政府としては国債を買うのに金を使わずに、株式とか投資に金を使ってほしい。そこで日銀が国債を全部買っちゃえ、そうすれば誰も買えなくなる、ほかに金を投資せざるを得なくなる、と。そういう目的で買い占めてるわけですよ。できれば国債を買わないでほしいわけ。
だから日銀が国債を買うのをやめた場合、単に金融緩和が終わるだけ。たぶん再びデフレになる。
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https://twitter.com/fqB2jSC5e81BIyg/status/930704029201698816
これもねぇ。なんで2014年の部分だけとりだすんだか。これは消費税増税直前の駆け込み需要とその反動。全体をみれば下記のようになる(反アベノミクスサイトなのがアレだけど)。
安倍首相「アベノミクスやめると暗い時代に戻る」→事実はアベノミクス前に戻るだけで家計が大幅に改善する、アベノミクスで家計消費は激しく落ち込みつ9か月連続マイナス | editor (リンク切れ)
大きな傾向として2000年からずっと家計消費支出は減少傾向なんですよ。その理由は家計消費支出というのはその名の通り世帯単位の数値なのですよ。日本全体でみれば消費支出は上昇している。
じゃあなんで「世帯単位」の消費支出は下がってるかといえば、核家族化、高齢化、一人暮らしの増加などが考えられる。いずれにせよアベノミクス前後で傾向は変わらないのだから、これはアベノミクスとは無関係。
MechaAG 2025/04/26(Sat) 16:40
- アベノミクス前後(2)
2017-07-26
有効求人倍率の上昇の理由。まあ一番の理由はリーマンショック(2008年)によって落ち込んだ雇用の回復だよね。アベノミクス以前から増えているといえばその通り。でもその後さらにリーマンショック以前を上回って増えてるんですけどね。まあだからなんだといわれても困るけど、いいじゃん?求人倍率が増えることは喜ばしいことなんだから、素直に喜べば(笑)。
有効求人倍率がバブル期超え 正社員だけみると…(グラフ) | ハフポスト NEWS
なにより求人倍率が増え失業率が下がればれば賃金は上昇するはず。 フィリップス曲線というのがある。経済が好転するとまず失業率が下がる。それでも労働力の需要に供給が追い付かないと、労働力の取り合いにあり賃金が上昇するというもの。
まああくまで原理的な話だからなかなか現実はそこまで単純にはいかないが、基本は大事。
フィリップス曲線とは?に分かりやすく回答! | Zero to one (リンク切れ)
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賃金についてはすでに述べた。全体の「平均の」賃金が減少したのは、非正規雇用が増えたからで、正規雇用、非正規雇用それぞれ単独で見れば、名目賃金は上昇している。実質賃金は横ばい。少なくとも減少はしていない。
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この男女平等ランキングというのは上位にランクされている国をみればわかるけど、ルワンダ(5位)とか、ニカラグア(10位)とか、日本人の感覚で言う「男女平等」とは違うわけで、そういう意味も分からずどっかのランキングを引っ張ってきて、「日本はこんなに酷い」というあほな風潮はいい加減やめるべき。
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女性の非正規雇用、待機児童問題は、別に安倍政権が悪化させているわけではない。女性の社会進出を促せば、順番にそういう問題が起きてくるのは予想されることで、1つ1つ乗り越えていくしかないんじゃないですか?俺は個人的にそこまで無理して女性が働く必要ないと思うが、なんかやたら男女平等でなければならない!という人がいて、そういう人の希望に沿って進めている結果なんだから、しょうがないじゃん。
社会を変えようとすれば当然変化に伴う問題はいろいろ起きてくる。その気の遠くなるような道のりを覚悟のうえで「男女平等を実現すべきだ」と言ってるんでしょ?だったら地道に順番に改善していくしかないでしょ。魔法の杖を一振りすれば、何もかも一気に望も通りになると思ってるですか?変化を求めるということは、短期的には悪化する可能性も覚悟したうえでのことだと受け取ってるんですけどね。それとも魔法の杖があると思ってる?
まあ何度も言うけどこれらの問題は民主党政権時代もあったわけで、魔法の杖があるなら、民主党政権が解決していたはず。
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スクランブルの話。1980年代は米ソ冷戦のさなかで、ベルリンの壁もあったし、「第3次世界大戦」がよく話題になったと思う。核戦争の映画とかもあったし。マンガやアニメも。それが旧ソ連のゴルバチョフ大統領による改革、そしてソ連の崩壊といった状況変化で1990年代以降一時的にアメリカとソ連(ロシア)の緊張がゆるんだ。冷戦終了ですな。
一方中国が経済的にも軍事的にも台頭してきた。世界情勢は変化してるのだから、過去と単純に比べても意味がない。1980年代はアメリカ経済はいまより強かったから軍事費も負担できた。ソ連の軍隊は近代化が遅れ、量では勝っても質では西側の先進国に差をつけられていた。そういう状況がすべて変化した現在と1980年代の一部だけを比べても何の意味もない。
一部だけ比べていいなら、1980年代の中国の軍事力は日本にとって脅威ではなかった。中国は内政で手いっぱいだったからね。しかし1990年代以降の経済発展が中国に拡大戦略をとらせている。中国の脅威にさらされているのは日本だけでなく東アジア全体。そういう状況を一切無視してスクランブル回数だけ比べてもしかたないでしょ。
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賃金の上昇は非正規の方が、さらに女性の方が大きいらしい。まあもともとが少ないから倍率でいえば大きくなりやすいというもあるだろうけどね(苦笑)。
もう「民主党」というだけで「悪」といっても過言ではないだろう(笑)。まあリーマンショックのせいというのはあるだろうけど。それより問題なのは金融政策を誤った点。
世界金融危機に対処した非伝統的金融政策とは:日経ビジネスオンライン (リンク切れ)
www.fuyuu.com/home29/nithiginnohanzai120202.html (リンク切れ)
リーマンショック(2008年)に対して世界各国が金融緩和に走るなか、日本の白川総裁の日銀だけが何もやらなかった。それが日本だけリーマンショックから回復が遅れた元凶。
その意味では民主党のせいというより日銀の白川総裁のせいだけどね。でも白川総裁になったのは民主党に原因がある。まあ小沢一郎時代の民主党のことなので、個人的には小沢一郎ひいきの俺としてはあまりいいたくないが。
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株価は日銀がETFで買い支えているわけではなく、海外投資家が多いらしい。というと今度はアベノミクスは外国人ばかり儲けさせているとか文句を言う人たちがいるんだよな~。とにかく何がどうなっても文句をいう(苦笑)。
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羊小屋 - アベノミクス前後(6)
小泉が就業者数増やしたみたいな書き方してあるけど最初と最後で数値が変わってないし、鳩山菅野田が低水準なのは麻生がガッツリ削ったからでしょ?自民の都合の悪いデータは「意味もわからないデータをどっかから拾ってきて」とか公式のデータを軽視して取り敢えず全部民主党がわるいのれす^q^ってのは思考停止過ぎる民主党政権で就業者数が落ちてるのはリーマンショックのためと、その後日銀の金融政策の失敗のせいで、民主党政権が直接悪いわけではないと書いてるだろ。純粋に「政策」で短期間のうちにこれだけ雇用を減少させられるとすれば、それはむしろすごく有能な政党なんじゃないか?(笑)。民主党画何かやったから雇用が減少したのではなく、リーマンショックで世界中が大騒ぎしてるときに、民主党政権は何もやらなかったのが問題なわけ。
とはいえいったん任命された日銀総裁(白川総裁)は日銀法で解任できないので、やりようがなかったというのはあるだろうね。アベノミクスが始まったのはちょうど白川総裁の任期が切れたから。
公平に見れば、民主党時代の雇用と景気低迷は民主党のせいではない。どうにもならなかった。しかしもしそのあとも民主党政権が続けば大規模な金融緩和もしなかったろうから、いまも低迷していたことだろう。
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理屈としては白川総裁の任期が切れれば、日銀総裁の任命権は政権にあるから、民主党政権でも金融緩和派の総裁を任命すればアベノミクス的なものはできた。しかし当時のぐちゃぐちゃの民主党をみれば、もし政権を維持していても、そんな大英断ができたとは思えない。
そもそもアベノミクスが始まったあとも、民主党の主要人物の多くはアベノミクスに否定的だったしね。というか今も否定的だよね。それが民主党(民進党)が支持されてない一番の理由なのに、政権批判に凝り固まった民進党は見えていない。とにかく安倍政権がやることにはすべて反対しないとならないからね。
そもそも民進党は人材が貧相。国会議員なんだからブレーンを外部に求めれば、それなりの人材が集まると思うのだが、そもそもからしてまともな人材を民進党議員は登用しない。市民運動くずれの連中ばかり。威勢がいいのと国民目線という名の素人考えだけ。やっぱ国を運営するには専門的な知識が必要なのですよ。市民運動の活動家がそのまま国会議員になったような連中だけでは、ダメなわけ。
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賢い人より過激な人が力を持つ政党じゃ、駄目なんです。そりゃある種の人々からは支持される。自分の代わりに不平不満を代弁してくれるからね。でも不平不満を代弁するだけじゃ国は運営できない。解決方法を考えられなければね。民主党の中で野田、岡田、小沢あたりはできるけど、それ以外は駄目だね。しかもできる人間がトップに立ってやろうとすると、足を引っ張る。結局文句を言うだけの人間が党内でのさばってるのが民進党の元凶なわけ。
民進党と自民党の支持者は性質が違う。自民党の支持者は自分たちの利益になる政治をしてもらおうと自民党を支持する。だから有能な政治家でないと困るわけだ。一方民進党の支持者は単に自分の不平不満の代弁者を求めて民進党を支持ているから、解決方法を考える政治家よりも、派手に文句をいう政治家を支持し、結果的に党内もそういう連中がのさばる。
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あとデータは解釈が難しいのですよ。単に数値を並べて大小関係を見ればいいというものではない。データそのものは正しくても、その解釈を間違えているのが問題なわけ。んでどこをどう間違えているかは全部説明したはず。まあ読んでないんだろうし読んでも意味が分からないんだろうけどね。勉強しなければ正しいデータであっても、正しく解釈できないわけ。左翼の皆さんはその勉強を怠ってるから馬鹿なの。
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アベノミクス批判はだいたい次のパターンに分かれる。
1) 物価が上がって庶民の生活は苦しい&物価が上がってないからアベノミクスは失敗だ。
矛盾したことを何の疑問も持たずに言える不思議。
2) データを見れば経済は悪化している。
すでに述べたようにそのほとんどはデータの見方が間違っている。
3) でもこのデータを見れば悪化してるのは明白。
それは民主党政権を含むそれ以前から同じ傾向のデータであり、一番の原因は核家族化・少子高齢化。歴代の政権が解決できないことを安倍政権が解決できないからといって、直ちに安倍政権のせいにするのはおかしい。
4) いやアベノミクスで物価が上がってるから実質賃金がどうたらこうたら。
きちんとデータを見れば、基本的に悪化していないし、改善してるものも多い。悪化しているデータも、改善している面を考慮すれば許容範囲のはず。すべての問題を一気に解決することはできない。
5) 国民は景気回復を実感していない。
逆に景気悪化も実感していないはず。基本的に緩やかな回復が続いている。
6) もっとすごい方法で回復させろ。
そんな方法があったら、この20年間にどれかの政権がとっくにやってる。
7) アベノミクスで金をばらまいて借金を増やしている。
これは誤解で、日銀はすでにある借金を買い取ってるだけ。借金を増やしているわけではない。財政赤字なのは事実だが、それはこれまでの政権も同じ。
8) こんな異常な経済政策をやってるのは日本だけ。
これも誤解で、アベノミクスを始めた当時は日本だけだったが、いまや金融緩和やマイナス金利も世界で普通に行われている。アベノミクスの成功が世界を変えたわけ。そういうことを言ってる人は時間が止まっている。
9) でもアメリカは金利を引き上げた。
世界の経済の中心であるアメリカが金融緩和を続ける限り、他の国も金融緩和を続けざるを得ない。リーマンショックで世界中が金融緩和に向かったのに日本だけ白川総裁が金融緩和をやらなかったので、日本は大変なことになった。
順番としてまずアメリカが経済回復してもらって、金融緩和をやめたら、ようやく他の国も金融緩和終了の必要条件の1つがクリアできる。でも日本はまだしばらく金融緩和は必要。
10) 世界ランクで日本は最下位
先進国より途上国が上位になってるようなランキングで日本が上位になれないから駄目だというのはおかしい。どういうランキング化を考えるべき。基本的に同じような国(日本なら先進国同士)と比較しなければ意味がない。小国や途上国と比較しても異種格闘技のようなものでまともな比較にならない。
11) いやOECDのランクでも日本は最下位。
北欧のような高福祉国は税金も高いわけで、その分政府のサービスが充実してるのは当然。
12) いや日本と比べて北欧は税金はそんなに高くない。
税制は複雑で一面だけ見ても駄目。また北欧は北海油田の輸出国であり、産油国と比較しても残念ながら勝ち目はない。
13) 経済だけでなく男女平等など文化的な部分も日本は最下位。
OECDは欧米の国が大半だから共通する文化がある。アジアと違うのは当然。
14) いや中国や韓国と比べても日本は最下位。
日本の方が優れている面も当然あるわけで、あらゆる面で日本が優れていなければならないというのは、非現実的。
15) でも香港やシンガポールにすら負けて。
小国は特有の事情がある。一点豪華主義的な。日本のように規模が大きな国とは互いにまねできない。小国の場合周囲の国に大きく依存し、それなしでは国が成り立たないわけで、別な苦労がある。
16) 安倍政権になってから急激にランクが下がった。
そういうのの大半は為替レートによる比較。アベノミクスで円安にしたので、数値の上では下がったように見えるだけ。実態がそんなに急激に変わるわけないでしょ。変化を見るならそういう急激な変化に惑わされず、ゆっくりとした長期的な変化を見るべき。
17) でも中国が~。
中国の台頭まで安倍政権のせいにするか?そもそも中国に負けてるのは日本だけでなくアメリカ以外ヨーロッパ諸国も同じ。
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https://twitter.com/_500yen/status/914193735721697280
【わかりやすい安倍政権5年間の成果】第二次安倍政権の経済政策で、雇用は大幅に改善されて、有効求人倍率は全都道府県で1倍を超え、正規社員の求人倍率も初めて1倍を超えた\(^o^)/外交安全保障でも民主党政権3年3ヶ月でボロボロになった日米同盟を歴代最高の蜜月同盟にした功績は絶大ですよくまとまってるな。ほんとアベノミクスで景気は大幅に改善してるんですよ。左翼は変なデータを恣意的に解釈してるだけで。そもそも「好景気を実感できない」とかいうけど「不況実感しなくなった」だけでも素晴らしいこと。これまでの激痛を忘れちゃったんですかね。
なんかバブルの頃のような好景気でないと「景気回復とは認めない」とかいうなら、それは無理というもの。あれが特別だっただけ。他国と比べても日本はきちんと経済成長している。
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https://twitter.com/TyoutugiTadashi/status/916675222652166144
漫画家の方なのですね。大変でしょうが、最高のお仕事の一つだと思っています。 自分より、深い知見があって書かれているのでしょう。馬鹿対応すみません。 8月増ですが、上半期だと今年もマイナスですよね。 海外には暫く行けていません。 食べるには輸入の物も買うわけです。まあ左翼は次から次へといろんなデータを持ち出してくるね。
実質賃金の低下は数値上のものであり、低賃金の非正規雇用が増えたので、全体の平均が下がってるだけ。それぞれの雇用の賃金は微増(名目)か横ばい(実質)。
別に正規雇用が減って非正規雇用が増えてるだけではなく、正規雇用はそのままで非正規雇用が増えてるわけで、ようは今まで働かなかった人が非正規雇用で働くようになったため「労働者」としてカウントされることになっただけのこと。その多くはパートやアルバイトと高齢者。
よく非正規雇用というと就職できず派遣で食いつなぐ若者をイメージするが、割合的には少数。
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実質消費支出が下がり続けている点について。まず全体の消費支出(家計最終消費支出)はそんなに悪いない。
グラフで見る! 国内家計最終消費支出(暦年系列) 名目及び実質国内家計最終消費支出とデフレーターの推移 年ベース 【出所】内閣府 四半期別GDP速報
全体的に見れば増加傾向ないし横ばい。一方消費水準指数(実質消費支出)はずっと下がり続けている。実質消費支出というのは世帯辺りの数値だから、全体が増加しているのに世帯当たりの数値が減ってるということは、世帯数など世帯構成の変化に理由がある推測される。
1 高齢者の家族と世帯|平成29年版高齢社会白書(全体版) - 内閣府
一つは少子高齢化で高齢者世帯が増えていることだろう。ちょうど2013年あたりで増加がレベルアップしてるし。
家計最終消費支出には消費税の影響は出ないのか - シェイブテイル日記2
そもそも長期的に見れば実質消費支出(消費水準指数)はずっと減少傾向。その間全体の消費支出は増え続けてるのだから(まあ若干2013年から減少してるのが気にならないではないけどw)。核家族化と少子高齢化が原因だと思うんだよね。
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エンゲル係数についてはこの記事が検討している。
直近では27.8%…エンゲル係数の推移(家計調査報告(家計収支編))(最新) - ガベージニュース
中食系食品などの購入性向推移(家計調査報告(家計収支編))(最新) - ガベージニュース
複数の理由が上げられている。食生活の変化とか、消費税増税、食品の物価上昇。
ただね…上昇したといっても22%→24%なわけで、いずれにしてもそんなに重要な変化なんですかね。そもそもバブルの時(1985年)はいまより高かった26%わけで、エンゲル係数が高い=貧しいというのは、一概に言えない。むしろ高くてうまいものを食うようになっても演繹思考は上がるし。
この人は、1990年代後半から2000年代前半にかけて急速なパソコンや携帯電話の普及で、食費を必要以上に切り詰めざるを得なかったのではないか?という可能性を指摘している。2%というと年収300万の世帯で6万円だよね。消費税分という気がしないでもないんですけどね…。
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まあ以前から言ってるけれど、社会は常に変化してるわけで、いろいろな指標の中には上がるものもあれば下がるものもある。そのうち悪化してるように見えるものだけピックアップして「こんなに悪くなってる」と騒ぐのは正しくない。改善してる点もあるんだからね。
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アベノミクスが雇用改善に寄与した根拠|ニューズウィーク日本版 オフィシャルサイト
より注目すべきは、非正規就業者が数としては増加する中でも、「正規の職員・従業員の仕事がないから」という理由で非正規就業に甘んじている、いわゆる不本意非正規就業者は、数的にも割合としても一貫して減少してきたという事実である。表2:不本意非正規就業者の総数と非正規就業者中での割合(2013年〜2016年)
正直言えばこの手のアンケート対象者の「主観(意思)」が影響するデータはあまり重視したくないのだけど、まあアベノミクスに都合がいいデータだから(笑)置いておきますかね。
自殺の動機とかにもいえるけれど、「理由」というのはわりとその時代のトレンドに影響される。複数の理由の複合的な結果なのだろうけど、当人が遺書とかで表明する理由は、その時代にマスコミとかがよく報道しているようなものが多い。それが本当に最重要な理由なのかは疑問。
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みなさん「アベノミクスで給料が上がらない」とか言ってるけど、デフレ不況の頃に自分たちが言ってたことを忘れちゃったんですかね?当時は日本人の人件費が高すぎるから中国や韓国に負けるんだ、日本人の給料を下げるしかない、と言ってたと思うんですよ。ワークシェアだっけ?
給料が下がっても雇用を維持しよう、2人でやってたことを3人でやるようにしよう。当然1人当たりの給料は下がるが、職を失うよりはマシだ、と。労働組合も賃上げ要求を据え置き、まずは雇用の確保が優先だ、という方針をとっていた。
当時日本人の給料が高いというのはドル換算での話。円高だったのでドル直すと日本人の給料は高くなってしまう。人件費は商品の値段に影響するから日本製品は高く、海外で売れない。韓国製や中国製の方が安くて売れる。
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かといって日本人の給料を円で下げるのは難しかった。せいぜい「据え置き」が精いっぱい。そりゃ労働者は怒るでしょ(笑。解雇も日本社会の慣例として難しい。非正規雇用というのは苦肉の策だった。正社員を解雇できない、給料も下げられない、ならば非正規社員を増やしましょう、と。もちろん当時政府はそんな本音は言わなかったけどね。働きたい人が働ける多種多様な雇用環境を作りましょう、とかなんとか。
もう一つは円安にすること。円での給料は変わらなくても円安にすればドルに変換したときの日本人の給料は下がる。人件費が下がれば製品も安く作れるので、人件費が安い国と競争できるようになる、と。
とにかく当時は日本人の給料が高いことがネックで、それゆえ安い労働力を求めて工場は海外にどんどん移転していった。すると国内の雇用はどんどん減っていき日本は衰退するばかり。
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当時と比べれば、人手不足?給料が上がらない?贅沢な悩みだと思うんですけどね。
MechaAG 2025/04/26(Sat) 16:31
- アベノミクス前後
2017-07-26
https://twitter.com/nekoodisan/status/888559243460190208
安倍政権に成果なんかない 証拠出せ!と何人かの方が五月蠅いので 簡単ですが作ってみました 先程GDPの単位を間違えておりましたので 削除して再投稿致しますこのツイートから始まる議論がいろいろ面白いので、引用しつつコメントしてみる。
一目瞭然ですな。
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これは物価上昇と非正規雇用の増加が原因。正規雇用の労働者の実質賃金は下がっていない。また名目賃金はわずかながら上昇している。
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フルタイムとパートタイム労働者の長期的推移。まあパートタイム労働者が増えるのがいいか?はともかく、フルタイム労働者は特に減っていない。パートタイム労働者の多くは女性と高齢者。
つまりよく言われるような正規雇用が減って非正規雇用が増えているわけではなく、これまで労働者じゃなかった層(女性や高齢者)が働きだしたので(女性の社会進出だか知らないが)、パートタイム労働者が増えた。
んでパートタイム労働者の賃金は当然安いので、労働者全体で平均すれば数字的には賃金が下がっているように見えるだけ。とはいえ若い層の非正規雇用は増えているので、まったく問題ないと楽観するわけにもいかないのは事実。
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核家族化と少子高齢化、若者の一人暮らしの増加などで世帯当たりの統計は単純に比較できない。賃金については1996年の派遣法改正の影響が大きいと思う。派遣法は1986年に制定されて当時は限定された職業だった。それを1996年に大幅に拡大したんだよね。1999年にさらに拡大されている。
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労働人口は少子化で減っているけど、就業者数は増加。有効求人倍率も増加、失業率は低下、もう万々歳!増えているのが非正規雇用なのが若干気になるけどね。
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休廃業解散件数増加は高齢化のためじゃないですかね…。倒産件数を含めた合計は民主党時代39390件と安倍内閣時代38029件で微減だし。まあ景気が良くても倒産はあるからね。
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物価。アベノミクス以降、プラスになってる。右の図だとGDPデフレータというやつね。
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基本的に非正規雇用が増えている以外はすべてプラスの兆候しかないと思う。非正規雇用が増えているのは…やっぱ派遣法のせいだと思うんだけどね。「もしも」の話をしてもしょうがないけど、派遣法がそのままでも、景気回復したら労働者は増えていた、正規雇用の労働者が増えたと思うんだけどね…。なまじ派遣法を改正しちゃったから正規雇用が増えず非正規が増えた気がしてならない。これは俺の希望的観測ですかね…。
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年収800万円でも実際使えるお金は600万円!あなたは自分の「手取り年収」を知っている? | 老後のお金クライシス! 深田晶恵 | ダイヤモンド・オンライン
この記事のグラフらしい。しかし一番下がっている2009年~2012年は民主党政権だし、基本的にこれらは税制改革のためであり、根本をいえば少子高齢化が原因。「年収800万円」という高めの前提がミソで、民主党が実施した子供手当の財源として各種控除が取り払われ実質増税になった。あと復興特別所得税。
よくみなさん「格差是正」というけど、それを実施するには所得が多い世帯を増税して、その分所得が低い世帯にばらまくしかないよね。望みどおりになってるんじゃないですか?どこに文句があるのだろうか。
これは前回も述べたように、非正規雇用の増加と、2013年以降はアベノミクスによる物価上昇のためですな。正規雇用に限定すれば実質賃金は特に下がっていないはず。
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平成21年(2009年)に大きく下がってるのはリーマンショックのためですな。この人は「非正規が増えて実質賃金が下がったのなら、名目賃金も下がるはず」で、そうなってないのはおかしい、と言いたいらしい。
実際名目賃金は2009年以降下がっていない。正規雇用、非正規雇用ともに、単独で見れば増加している。でも全体として横ばいなのは、非正規が増えているため。
2014年(平成26年)以降、正規雇用、非正規雇用ともに単独では横ばい、全体としては減少なのは、アベノミクスによる物価上昇。これもすでに述べた通り。んで「だからなに?」と。繰り返しになるけど正規雇用も非正規雇用もそれぞれ単独で見れば実質賃金も下がってない(横ばい)なですよ。
景気対策のためにインフレにしつつも実質賃金が減ってないのだからそんな文句をいうことじゃないんじゃないですか?実際、生活は苦しくないはず。実際の生活が苦しくないから、こうやって「数値」に頼るんじゃないですか。「いや、みんな気づいてないだけで、本当は苦しいはずなんだ。数値が示しているんだ」と(笑)。でもそれは数値の見方がおかしいわけ。
どうも2つの変数があると混乱する人が多いように思う。1つ1つ順を追って考えていけばわかること。それをしないから「なんか騙されている」気になるんじゃないですかね。
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出た!伝家の宝刀OECD(笑。いつもいってるけど、それぞれの国にはそれぞれも事情があるわけで、特定の面だけ比較しても意味がない。上位は高福祉国(税金が高い国)だよね。結局、費用は国民が負担するしかないのだから、それを直接負担するか、いったん税金として納めて国が補助するかの違いでしかない。国が補助している国だって、負担をしてるのは国民なわけで。
国民性の違いじゃないですか。国が強制しないと国民が教育に金を出さない国と、日本のように国民自身が教育熱心で国が強制しなくても節制と教区費を自分で負担する国がある。どちらがいいかはここでは述べないけど、単純に国がやる国がいいというものではないでしょ。上記のリストの日本以外の国を眺めてみても、特に左側の国が良い国ともいえない。アメリカだって真ん中より右よりだよね。イギリスは日本と同じぐらいだし。
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1988年との比較らしい。そもそも順序が逆で従来の制度だとどうにもならなくなったから、増税をしてるわけで、その一番大きな原因は少子高齢化ですな。
以前から言ってるけど、むかしの世代も高齢者の負担をしてなかったわけではない。国を介さず家族の中で直接自分の親の生活費を負担していた。
上記の図の青い部分、私的な扶養という部分ですな。しかし核家族化が進み、それを徐々に国を介して行うようになった。
むかし
子供→親
いま
子供→国→親年金負担と消費税とか国を介する部分だけを見てるから、負担が急増しているように見えるだけで、むかしは国を介さずに家族の間で融通し合っていただけ。トータルの負担は変わらない。
ただ昔より少子高齢化している分は負担が増えてるけどね。これはどうしようもない。なので子供を増やすしかないでしょ、と。でもそれをいうと、国が個人の生き方に口を出すなとか、「女性は生む機械」とは何事だと、猛烈に反発する。そりゃ他の方法があるならいいけど、少子高齢化は子供を増やすしかないじゃん。
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消費支出の方はまあいい。アベノミクスを批判するなら2013年以降の傾向を意味なければならない。消費支出の傾向はリーマンショックの2009年で一番下がってるけど、それ以降は横ばいだよね。
一方エンゲル係数の急上昇。
直近では27.8%…エンゲル係数の推移(家計調査報告(家計収支編))(最新) - ガベージニュース
この記事では食生活の変化と高齢化を原因としている。
中食を販売する側の立場であるスーパー・デパートやコンビニの月次営業報告で、食品部門や総菜、加工食品のセールスが堅調であるとの報告が毎月のように特記事項として記されている。
スーパーやコンビニで完成品の料理を買う割合が増えているのが原因じゃないですかね…。アベノミクスによる貧困や格差拡大とかが原因なら、他の数値も変わるはず。
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これについては何度も述べているので割愛。非正規雇用の増加と物価上昇が原因で、それぞれの層だけみれば、数字ほど悪化してない。
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日本の労働者が全体で5000万人ぐらいいて、うち非正規が2000万人ぐらい。上記の中年フリーターなるものが250万人ぐらい。5%ぐらいですな。
新しいデータ(2014年)があったので張っておく。
I-2-7図 年齢階級別非正規雇用者の割合の推移(男女別) | 内閣府男女共同参画局
なんか上記だとグラフが見にくいので1つ前のデータ。
第1-2-9図 年齢階級別非正規雇用比率の推移(男女別) | 内閣府男女共同参画局
全般的に女性が多く、特に24歳以下の女性が1996年(平成8年)の派遣法改正以降増えてるよね。男性についていえば35歳~54歳はもともと数が少ないので、そこだけ取り出せば変化が大きく見えるということもあるんじゃないですかね…。
あと何度も言うけどアベノミクスがけしからんというなら、2013年(平成25年)以降の傾向をみないと批判にならないんじゃないですかね…。
基本的にアベノミクス以降、経済指標の多くは改善している。残りは横ばい。悪化しているように見える物のほとんどは物価上昇と少子高齢化によるもの。少子高齢化はアベノミクスのせいではない。
物価上昇はいうまでもなくアベノミクスのためだが、それによるマイナスの影響はほとんどないか許容範囲程度のものだと思う。「これは容認しがたい」というのがある?ないよね。これまで出てきたグラフで悪化しているように見えるものの多くは、それ以前の傾向が継続してるものばかり。リーマンショックとか、民主党政権とか、遠くはバブル崩壊とか。んで悪化していくばかりの傾向だったのをアベノミクスは食い止め改善しつつあるわけで、どこに文句があるのか。
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派遣の平均賃金(名目)は多少上昇している。まあ実質賃金に換算すると横ばいぐらいになると思うけど、とりあえず上昇してるってことで(笑)。
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この辺はいいとして。
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物価。まず最初にいいたいのは「物価が上昇していない」というデータに対しては「アベノミクスは成果が上がってない」といい、「物価が上昇している」というデータに対しては「庶民の生活は物価上昇で苦しんでいる」というのは、なんかずるくないですか?
んで物価を全体的に見ると、このグラフがわかりやすい。
まあどの指標を見るか?それぞれ意味があるのだけど、「日銀コアコア」で見ますかね。日銀が言うんだから(笑)。青い線。まあ良くも悪くもこれが現状。2013年~2016年は2%には遠いが1%に近づいている時もあって、割と順調だったと思う。しかしここにきて正直行き詰ってきたかな、と。
まあ株価は上がってるし、円安も続いているから、当面悲観したものではないが、やっぱそれは2次的なものであって、やっぱ本来の目標である物価上昇をおざなりにしてはいけないと思う。
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一応おさらいしておくと、そもそもなぜ物価上昇が必要なのかといえば、実質金利を下げるため。金利というのはお金を借りた時の利息とか、銀行に預金した時の利子とか。実質金利が高いと、銀行に預金したままでもお金が増えていくので、積極的に投資をしなくなる。お金を借りると高い利息を取られるので借りにくくなるし。
やっぱ商売を始めるのに元手となる資金が必要で、これがないと経済は活性化しない。そこで実質金利を下げようとしてるわけですな。実質金利は名目金利と物価で決まる。名目金利は現状ですでにゼロに近い(ゼロ金利)ので、これ以上下げられない。物価を上げれば実質金利が下がるので、物価を上げたい。
んで「物価」というのは物の値段ではない。お金の価値。物とお金は相対的な関係にあり、お金の価値が下がれば物価が上がる。そこでお金の価値を下げれば、実質金利も下がり、投資にお金が回り、経済活動が活性化するだろうという計画。これがインフレ政策(アベノミクス)の根幹。 別に考えなしにお金をばらまいているわけではない。
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そもそも企業への投資や貸し出しを増やすのが目的だから、名目金利をゼロからさらに下げてマイナスにすれば、同じ効果が得られる。ということで去年から日銀は限定的にマイナス金利を行っている。日本だけでなく他の国でも行ってる国はある。
実質金利を下げるために物価上昇を目指してたが、それがなかなか思うようにいかなくなったので、もっと実質金利を下げる直接的な手段として名目金利をマイナスにする道を選んだ。だからまあ逆に言えば物価が上がらなくてもいい。だからマイナス金利の成果は直接的には物価上昇ではなく、銀行の貸出額の増減でみなければならない。まあ貸出額が増えれば流通するお金も増えるから、最終的には物価上昇につながるはずだけどね。間に1ステップあるからすぐには反映されない。
んで貸出額はどうなってるかというと、一応増えている。前年比もずっとプラス(増加)だしね。
貸出・マネタリー統計(17年3月)~銀行貸出では薄利多売化が進行 |ニッセイ基礎研究所
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消費支出はずっとマイナスで、これは…なかなか弁明が難しい(苦笑)。一応ヤマト総研の分析。
いくつか考えられている。1つは年金特例を解消してしまったので、彼らの所得が減ってしまった。2012年前物価(デフレ)を無視して支給額を据え置く特例措置があったのだが、2013年以降は年金支給額が減額された。
雇用者報酬が7兆円増えているのに、所得税種が3.9兆円、さらに他の社会負担が3.3兆円と増加し、報酬の増加を相殺してしまった。エコカー減税など過去の景気対策の反動。あとは節約志向や消費者の嗜好の変化。後はよく言われる将来への漠とした不安。
まあ、とりあえずこうしたことに政治ができることは少ないかなと思う。別に安倍政権でなくてもね。なんかいい方法ある?思いつくのは減税して、さまざまな給付金などばら撒くしかないと思うけど、アベノミクスにを批判してる人はそういうのが嫌いなんじゃないんですかね。
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あとよく勘違いしてる人がいるけれど、日銀がやっている金融緩和すなわち国債の買い取りは、別に政府の借金を増やしているわけではない。すでになされている借金の債権を日銀が買い取ってるだけで、日銀が買い取ろうが買い取るのをやめようが、政府の財政赤字は変わらない。
財政赤字を解消するにいは増税か支出の削減しかないが、どちらも国民にとって苦しいと思うけどね。繰り返すけど日銀が国債を買い取るのを辞めても借金は減らないよ?だって借金の借用書を日銀が買い取ってるだけなんだから。
まあ増税するなら財政は改善するけど、それで前回消費税増税したら、国民は文句ばかり言ったよね。増税する前は増税賛成して置いて。増税に賛成するなんて変な国民だと思ってたら、案の定増税してから文句を言う。わがまますぎ。
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倒産・廃業件数については、景気が良い時でも倒産や廃業する会社はあるわけで、ようは社会の変化が起きる時に一種の新陳代謝として増える。2016年は過去最多というけれどグラフをみれば2008年頃から横ばいなわけで、普通に考えればアベノミクスのせいじゃないんじゃないですか?
ついでに言えばこのマンガでは幸か不幸か全体のグラフが載っているので流れがよくわかる。しかし新聞やニュースの場合「過去最多!」というだけで、それ以前の傾向が語られることが少ない。そうやってミスリードされてしまうわけですな。困ったものだ。
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非正規雇用についてはその悪いパターンで、「180万人増加」としか述べられていない。これでは全体の傾向がわからない。
ずっと非正規雇用は増加傾向にある。別にアベノミクスが始まったから急増したわけではない。
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MechaAG 2025/04/26(Sat) 16:15
- 今日のビジネス(2025-04-26)
戸田覚 【勝者はQRコード】電子決済はPayPayしかのこらないでしょう。QRコード決済が強いという予測です - YouTube
ビジネスという範囲から外れるけど、完全な現金の置き換え手段を考えた場合、icカード単体で取引が完結する匿名性というのは、重量だと思うんだけどね。
日本や先進国のように政府が信頼できる国ばかりではないわけで。中国もそう。アメリカとかが逆に現金決済の手段を残そうとしてるのも、そのため。さすが自由の国ですよ。政府がすべて支配できないように。中国で電子決済が進んでる理由は、単に技術的なものだけではない。共産党にとって都合がいいからですよ。
ガジェット系のyoutuberだとどうしても中国メーカーは「お得意様」なので、世の中の見方が偏っちゃう恐れが。騙されてるとは言わないが、どうしても中国に都合のいい情報ばかりインプットされると、判断が偏ってしまう。
MechaAG 2025/04/26(Sat) 14:48
- 今日のAI(2025-04-26)
[修正版] 強化学習は本当にLLMの推論能力を向上させているのか?驚きの研究結果(2025-04)【論文解説シリーズ】 - YouTube
強化学習は推論能力を向上させていない?k回施行させて1度でも正解できる問題を、そのaiの潜在能力の限界とした場合、kが小さい間は、強化学習の効果があるけど、kが大きくなると変わらないかむしろ逆効果と。う~ん?
分析の結果、強化学習モデルが生成する推論パスは、 すでにもとのモデルの出力分布に含まれていたんだ。
強化学習は新しい能力を追加しているのではなく、もともと持っていた能力を、 「効率的に引き出す」ように出力分布を調整しているだけだったんだよ。むむむ?
強化学習はサンプリング効率を向上させる一方で、 モデルの出力の多様性が減少してしまうんだ。
これによって「探索能力」が制限され、解ける問題の範囲が狭まるんだよ。 効率と多様性のトレードオフというわけだ。
強化学習モデルは「よく解ける問題をより確実に解く」ようになるが、 「稀にしか解けない難問を解く可能性」は低下するんだな。人間もモードを切り替えるよね。「あ、これは解ける」って問題は、効率よく解いて、そういう方法で解けない場合は、あれこれ、多様性を広げる方向にシフトする。普段思考しないパターンを探す。ある意味「効率モード」と「多様性モード」。
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A→Fという順番通りではなく、A→B、F→G、C→Fと途中で、結末を予測する学習をさせる。人間も結末を先に考えるから、と。
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Weight of Thought。
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重要な解答例だけに絞り込んで学習させるらしい。何が重要か?というと平均から良くも悪くも離れた回答例。学習データの用意の方法が、主戦場になってきたのかな。
人間が勧善懲悪の単純なアニメが好きなのも、学習効率のためかも。「どっちも正しい」「それぞれの正義」みたいなのは簡単には学習できないじゃんwww。
人間の子供って、やっぱ必要なことをやってるんだな。ということは残酷さも必要…。アリを踏み潰すとか。
MechaAG 2025/04/26(Sat) 03:04
- ジャン・ピアジェの発達段階
ジャン・ピアジェ - Wikipedia
1)感覚運動段階。0~2歳。感覚と運動が表象を介さずに直接結び付いている時期。
2)前操作段階。2~7歳。他者の視点に立って理解することができず、自己中心性の特徴を持つ。
3)具体的操作段階。7~12歳。数や量の保存概念が成立し、可逆的操作も行える。
4)形式的操作段階。12歳以降。形式的、抽象的操作が可能になり仮説演繹的思考ができるようになる。MechaAG 2025/04/25(Fri) 19:08